酒を飲んで寝たこの3日間、非常に幸せな寝つきであった。
だからと言って気持ち良く午前を過ごしたのかと言えば、そんな事はない。
今日は月曜日なのだ。
眠い、眠くないの問題ではない。
理由は「月曜日」、ただそれだけである。
なので、みんなを送り出すと、すぐにベッドに戻った。
エルも一緒だ。
この頃、寝不足の原因を増やす事になるといけないので、エルとは一緒に寝ていなかった。
あぁ、朝のハッピータイム。
月曜よ、ありがとう。
9時に自然に目が覚めてしまった。
寝ろと言われればまだまだ寝れたが、誰も寝ろと言わないので起きる事にした。
しかし、ベッドの上にはエルと言う障害が。
顔をくっつけたり舐めさせたりしているうちに、30分が経つ。
月曜だから、堪忍して下さい。
リビングに下りて行くと、外から明るい日差しが入っていた。
う~、予報では雨がどうとか言ってた気がしたが。
かったるいなぁ、洗濯。予報に感謝してたのに。
しかし洗濯機はパンパンである。
観念して洗濯機を回す。
何となく、片付けみたいな事をした。
気合が入ってないので、全然はかどらない。
わかりました。片付け止め、ピアノギターだ。
ショパンの「告別のワルツ」という曲を練習している。
別れの曲なのだろうが、優雅な美しい曲だ。
私は想像してみる。
ドラマのような別れの場面。テレレレ~レレ~レレ~レ♪
美しすぎる。
こんな優等生の別れがあるかッ。きれい事は嫌いだ。
別のパターンを考える。
告別。
エルが今、息を引き取ろうとしている。
家族3人でエルを囲んで、エルにありがとう、ありがとう、と涙ながらに伝えている。
う。
レメディを送ってくれているきくまるさんは、愛猫との別れに「ありがとう」の言葉を何度も使っていたが、今ならその気持ちがわかる気がする。
出会えた事にありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
側にいてくれてありがとう。
うう。
しまった、妄想にもらい泣きしてしまった。
化粧が落ちてしまう。
練習が終わると、洗濯もちょうど終わっていた。
これを干して、寝室に行って金曜日に取り込んだ分をたたんでいたら、てきめん眠くなった。
さすが月曜日だ。
これが月曜日なのだ。
私は目覚しを11時に合わせてベッドの上に転がった。
しかし不安になって今の時間を見てみたら、11時は過ぎていた。
危ねぇ・・・。
目覚しを11時30分に合わせ直す。
チリも積もれば山となる。
セコい眠りも積もれば爆睡となる、と信じる。
不愉快な眠りであった、15分の眠り。
仕方なく起きて、目覚しにうどんを食べて、腹いせに非常に行儀が悪い格好で新聞を読んでやった。
月曜日だ。
今日さえ乗り越えれば、まっとうな明日が来るだろう。
夜が来た。
今夜も眠れまいが、貯金は充分に作った。
明日の対カタバミ戦、最終WARのためにも、ゆっくり休みたいところだが。