人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

奇跡

あぁもうかったるいったらないよ、月曜日は。

昨日も飲み過ぎてダルダルである。

早目にベッドに入ったが、睡眠時間は長けりゃいいってもんでもないのだ。

ダルいったらダルい、眠いったら眠い。

なまじっか良く寝てしまったので、目覚しでクッキリと目が覚めてしまった。

う~~、めんどくせ~~~。

朝ご飯のことなど何も考えてなかったので、キッチンに行っても「考える」ところからやらなくてはならないのだ。

米も研いでないし、素パンじゃダメか、素パン出したい・・・。

目が覚めてしまったので嫌々リビングに下りて行くと、もう電気がついていた。

最後に私が一番に起きたのはいつの事だろう?

すんませんね、主婦のクセに寝ぼすけで。

しかし、ドアを開けようと思ったが少ししか開かない。

その20cmほどの隙間の下の方から、娘ぶー子が「寝てていい、今日は寝てていいよ。」と小声で囁いた。

なぜ這っている??

なぜ起きている??

なぜ寝てていい??

疑問はたくさんあったが、この場合重要なのは「寝てていい」である。

深いことは考えずに寝る事にした。

9時に合わせた目覚しが再び鳴る前に、またしてもクッキリ目が覚めてしまったが、だからと言って起きれないのが月曜日なのだ。

私は夢を見た。

新しい仕事場に面接に行く夢だ。

しかし懐かしい顔ぶれが揃っていた。

懐かしい・・・、懐かしい・・・。

そうやってリフレインしているうちに時間は過ぎていく。

ところがああっ!!

外はスゲー晴れてる!!

洗濯しなきゃ!!

洗濯なんかしたくない!!

グエ~~、月曜日の馬鹿野郎!!

もう洗濯機がパンパンだったのだ。

観念して起きると、もうぶー子の姿はなかった。

休日のあの時間に奇跡的に起きて来たのだ。もう寝たに決まっている。奇跡は続かないのだ。

しかし何かおかしいとは感じていたが、私は洗濯機を回しながら二度目の奇跡に気づく事になる。

洗濯が終っていたのだ。

あまりに大量だったので全部は洗いきれなかったのだろう。

その残りを私が洗おうとしていたのだが、それなら中止だ。

二度も回してたまるか。あぶねー、引っかかるところだった。

ぶー子に感謝の意を表するために、昼まで寝かしてやった。

しかし私も眠くて仕方がないので、掃除機だけかけたらソファで寝てしまった。

本当に月曜は不愉快である。

何でこんなに眠いのだ。

仕事に行くと「月曜のオーラが全開ですね。」と言われる。

これでも気をつけているつもりだが、どうしても溢れ出てしまう月曜のマイナスオーラ。

私の器が小さいのかマイナスオーラの量が尋常じゃないのか、いずれにしろ私も辛いのだ、許してくれ。

家に帰ると洗濯物が取り込んであった。

ここまで続くと「奇跡」と呼ぶことは出来ないだろう。

もしかして私はもうすぐ死ぬのか?

なぜここまで孝行する、わが娘、ぶー子・サンタイザベルよ。

金が欲しいのか?

謎は謎のままだが、知らない方が良いこともあるだろう。

そっとしておくから明日もぜひお願いしたい。