8時半に布団に入ったのだ、昨夜。
それは、寝不足を解消したかったのもあり、まだちょっとふて腐っていたのもあり。
まぁ一言で言うと、サッサと布団に逃げてしまいたい日だったのだ。
しかし寝不足は解消されなかった。
それは花粉症の薬が効かなかったせいでもあり、またエルに鳴かれたせいでもあり。
とにかく、眠れなくて辛いのは体ではなく精神的な部分である。
あんなに早く寝たのに眠れなかった。
「あんなに早く寝たのに」の部分が「眠れなかった」の部分に追い討ちをかける。
結局、眠れない時間をバカみたいに増やしただけであった。
早く布団に入ったので余裕があった。
私はマンガを読んだのだ。
どんなに楽しいマンガでも、布団の中で3冊も読めば眠くなるものである。
昨日もいい具合に眠くなってきたのだが、鼻の調子が悪い。
夜中に鼻が詰まって目が覚めるのは御免だから、「強い方の薬」というのを追加する事にした。
その時に恐怖の鳴きマシンも、リビングからついて来てしまった。
まぁいい、3発叩けば止まるマシンだ。
鳴きさえしなきゃ、こんなにいい睡眠導入マシンはないのだ。
エルは大人しく、枕元で丸くなった。
横を向くとエルである。
小さな体をますます小さくして、こちらにのめり込むように寝ている。
しかしエルが丸くなったのは右側である。
右の枕元には保湿ティッシュと麦茶が置いてあるのだ。
あれを取ったらエルは起きてしまうだろう。
しかし無常にも鼻はデュルデュルたれてくる。
薬め、薬め(泣)
お前ら誰一人として私のアレルギーに勝てないのか。
そっと取ったつもりだったが、やはりエルは起きてしまった。
私は声にまで出して「お願い、行かないで~~!」と懇願したが、エルは足元に移動してしまった。
エルを逃して保湿ティッシュ、ゲット。
しかし鼻は一向に良くなる気配を見せず、私も頭にきたのでこれでもかという程くしゃみを出しまくった。
逆効果は承知だが、もうヤケクソである。
結果鼻はパンパンに詰まり、息苦しくて眠れなくなった。
「明日の午前中も寝倒してやる」と呪いの言葉を唱えているうちに何となく眠ったようだが、ギャオスという声で目が覚めた。
鳴きマシン、スイッチオン(泣)
今回はとっととひっぱたいた。
この間3発叩いた事を記事にしたらあまり評判が良くなかったので、1発だ。
しかし止まらない。
ギャオ~~、ゲロ~~。
神は二物を与えず。
天使は悪魔の声を持ってこの世に生を受けたのだ。
ああエルちゃんよ、つくづくひどい声ね。この時間に聞くとなおさら。
もう同じ轍は踏まぬ。
私はサッサと観念してエルをリビングに置いてきた。
このあとダンナにも吠えるのかもしれないが、彼は私よりもエルには優しいから、エルが叩かれるような事はないだろう。
エルよ、お幸せに。
しかし「サッサと観念して」と言ったが、このアクシデントの間に夜が明けた。
相変らず鼻は詰まっている。
悔しい、眠りたい、と思っているうちに目覚しが鳴った。6時20分。
「・・・かなり具合悪そうな感じが・・・。」ダンナは私の酷い顔を見て言った。
私は「寝させてもらいます。」とだけ言ってベッドに戻った。
とにかく寝たい。
継続した眠りが欲しい。
しかし今日に限って早起きした娘ぶー子は金をせびりに現れ、そのあと私が気がつかないように親切心でエルを静かに連れてきた。
何てことを。
ギャオ~~ス、グエア~~。
これが早寝の結果である。