人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

大掃除

・・・会社の。

家の掃除だって、まぁちっとぐらいはやるかと思ってたけど

あまりに眠いので、「午後から仕事ないし、帰ってからやればいいや。」と寝てしまった。

昨日の夜はもう今日の大掃除など捨てだ、と夜更かししてしまったのだ。

月曜日も夜更かし、火曜日も夜更かし、毎日夜更かし、そして2度寝となる。

起きたらもう休日気分で、結局家事はしなかった。・・・休日だと家事をしないのかよ、というツッコミは今さら入れないように。

パソコンで延々「ぽ子」を検索していた。また眠くなる。

昨日の事だが、職場の3時休憩の時、アンガ藤井が私のところに来た。

「え~っと、ぽ子さん。明日は午前中の掃除だけなんでお休みしてもいいですよ。」

ええっ!?ほんとっ!?ほんと改めマジ!?・・・と素になって喜んでしまった。

掃除なんてかったりー、超やりたくない、何ですんの、とかなり暗い気持ちだったのだ。

あまりに喜ぶのでアンガは呆気に取られていたが、掃除嫌いを気どられたか。

しかし5分もすると「あのー・・・。明日なんですが。」と暗い顔でまた現れた。

ヒッ、まさか。

「あ、明日??なに?やだ、もしかして出勤?グゲェエーーー・・・。まじー・・?やだぁ、あぁーーー。」と勝手に落ち込んだが、間違えではなかった。出勤だと。

この落ち込みようにまた藤井くんが呆気に取られていたが、構うもんか。出勤だぞ。

一度喜ばせておいて酷すぎる。

休めると思ったのに。あんまりだ。

こんなひどい話・・・といつまでもいつまでも悔しがっていた。

結局、9時からの予定が10時半からになったが、それで喜ぶと思ったら大間違いだぞ。・・・ちょっと嬉しかったが。

10時半だ。

マスクをもらった。

手袋をしている人もいる。

ぶっちゃけこんなもの、床に落ちたものでも平気で食べる自分には必要ないのだが

見栄を張って装着する。「ほこりっぽくていやだよね~。」とか何とか言ったりして。ホコリがなんぼのもんじゃい。

グチャグチャに入っている紙類を整理しようと思ったら、下のフロアの人が「人手が欲しい」と言うのでかり出された。

知らない人ばかりの下のフロアなど絶対行きたくなかったが、目が合ってしまったのだ。

そんな時、つい「私が行きましょうか?」などと気持ちとは裏腹に言ってしまうぽ子であった。

どうも下僕性質というか、ついこうなってしまうのだ。

私の「YES」は「YES」ではないぞ。

手伝わされたのは蛍光灯を拭く、という地味な作業だった。

グチャグチャに乱れた紙類に秩序を与える方が、なんぼ楽しい仕事か。

ほとんど口もきいたこともないような人から渡される蛍光灯を、アホのようにただ拭くだけである。

蛍光灯なんて拭かなくたっていいじゃないか。そんなところ誰も見ないぞ。

はぁつまんない、はぁいやだと思いながら、17ヶ所×2本で計34本の蛍光灯を拭いた。

その間蛍光灯を外した彼との弾まぬ会話から、彼の奥様が片づけが苦手だという情報を得た。

そうだろうよ、片付けなんか得意な方がおかしいのだ。夜更かし2度寝で酒飲みが正解なのだ。

2階に戻ると、こちらも着々と片づけが進んでいた。

しかし、奥様パートの持ち場はきれいになってきていたが、

男ふたりの持ち場は、一見きれいになったようで実はあまり変わったように見えない。

そもそもここは、この私が見ても「何とかなんないのか、ここは。」と思うほどゴチャゴチャしていて

常々、きちんと整理したいと思っていたのだ。

もう一度断っておくが、私は掃除、片付けは苦手である。

にも関わらず片付けなくなるような状態だったのだ。

あからさまなゴミはなくなっていたが、相変わらず「これは必要あるのか?」という感じのものが、ちょこっときれいになって置かれていた。

むお~。

「これはいるんですか?」

「この中から必要なものだけ残してください。」

「これ、捨ててもいいですか?」

捨てちゃえ。

ずいぶんスッキリした。やりゃ、できる。夢は、諦めるな。

あっという間に昼になった。

しまった、頑張ってしまった。

帰ってクズに戻ろう。

家に帰ってご飯を食べたらまたパソコンに向かう。

何時間やっていただろう?

次には眠くなってウトウトしたが、猫に「いい加減ご飯くださいよ!!」と言われ起きる気になった。

ごめんごめん、もう3時だね。

さて、今日は外飯だ。

ご飯を作らなくて済むと思うと、やる気ナシナシ。

もうちょっとネットで遊んでいようかと思う。