人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

窓や新聞や

目覚ましが鳴る。

まずはテレビがオン。ほとんど意識にない。

携帯の音楽スタート。うるさい。消す。

スヌーズで5分後にジャンジャカジャンジャカ。うるさい。消す。

ダンナが着替えに入って来る。

やっとここで気がついた。

昨夜遅かったのだ。1時半頃だっただろうか。

やはり起きるのが辛かった。

ところがダンナが仕事に娘ぶー子が学校にでかけてしまうと、

寝る気満々だったのに、すっかり目が覚めている。

でも寝ると決めていたのだ。

後でどうしようもなく眠くなるかもしれないじゃないか。

無理矢理寝る。

「ふぇっ!!」

10時だ。

いかんいかん、起きて掃除をしなくては。

くどいようだけど、週末に義父母が来るのだ。

そしてまず冷蔵庫に向かい残り物を立ったままつまむ。

起きたくなるような目的がないと起きれないのだ。

困ったね、何からやるか。

きれいなのだ。きれいに見えるのだ。

これもくどいが、やりたくないと思うときれいに見えるのだ。

とりあえずリビングの窓を拭くことにした。

この窓は彼らも良く開け閉めしてたからな。

ガラスクリーナーをシュッとして拭くだけだし。

しかし拭きながら気がついた。

網戸、汚くね~?!

簡単にきれいにできないかな。

ネットで調べる。

網戸を取り外し、立てかけたら水をかけて、洗剤でこすり・・・。

いやじゃ。

めんどっちい、もうちょっと簡単な方法はないのか?

一番簡単なのは、雨の日にベランダに立てかけてそのまま置いておくことです。

アッハッハ!!こりゃいいや。アンタもやるねぇ。

でも雨は降りそうもない。

結局一番ノーマルな「新聞紙をテープで貼り、反対側から掃除機で吸う」事にした。

よし、新聞紙貼る前に、風呂場に洗剤吹いておこう。

取説によると、吹いて10分も放置すれば後は流すだけだという。

網戸を掃除していたら、今度は桟の汚れが気になってきた。

戻ってブラシを取って来る。

シャカシャカ、シャカシャカ・・・。

う~ん、不満。

また戻ってスポンジを取って来る。

ジャブジャブ、ジャブジャブ・・・。

ん~、まぁいいかな。頑張っちまった。

しかし・・・。

なんだこの天気。

予報では曇りだったのだ。

だんだん晴れて暑くなってきたじゃないか。

朝涼しかったし、洗濯しなかったのだ。

これなら充分乾いただろう。

天気の読みが外れて洗濯できないと、もの凄く腹が立つ。

くそ~、お義父さんが洗濯しておいてくれと洋服を置いていったのに。

もう日にちも迫ってて焦ってたのにだ。

クソッ。今から洗濯機回す。

ハッ!!風呂場!!洗剤吹いたっきりだった。

かぁ~、忙しい、忙しい、ちゃんとした主婦みたいだ。

さて、洗い流すだけでいいと書いてあったけど、実は前にそうしたら

きれいになった部分が筋状になった。

壁が全体的に汚かったのだろう。

洗剤の触れた部分だけがきれいに白くなったのだ。

風呂場の壁は薄いベージュで汚れが目立たない。

だからきれいなのかと思っていた。

壁をゴシゴシこすってみたらアカが出た。

こりゃいかん。

洗剤前の方がムラになってないだけ、かえってきれいに見えた。

そんなことがあったので、今度は流す前にスポンジでこすっていく。

ハァハァ・・・。

やはり汚れは溜めるものではない。

前に義父母の家に泊った時に、

「ぽ子さん、お風呂掃除してもらっていいかしら?」と言われたが、

どこを掃除していいのかサッパリわからなかった。

きれいなのだ。

かといってやらないわけにもいかないので、スポンジに洗剤つけて適当にこすって流した。

あぁ、これが大事なんだな。

痛感するが、どうせやらないだろう。

昼だ。

凄い働いたな。

本当は昨日ビッグな計画を立てていたのだった。

ゲームする時間がなさ過ぎる。

そうだ、朝の眠くなる時間にゲームすりゃいいじゃん。

寝てるより、キャラクターのレベルが上がる方がいいに決まっている。

目も覚めて一石二鳥だ。

明日は最後の掃除仕上げでいっぱいいっぱいだろうから

仕方ない、週明けから見てろよ。

昼ご飯の、ダンナとぶー子の朝ご飯の残りを食べようと思ったら、新聞屋さんが来た。

いつもの集金の人だけど、今回は契約をと。

まぁ別に新聞変える気も無いからいいけど。

でも彼が手に持ってるのは500mlの醤油3本だ。これだけか・・・。

すると「もう1本ぐらいどうですか?洗剤もありますよ~。」とバイクに戻った。

ヒッ・・・。ちょっ・・・。

確かに洗剤と醤油を1本持って来てくれたんだけど、

このように縦に10個も積んできたので驚いた。

おっと、気をつけろと言われていたのにパンツも写ってしまったか。

モデルのダンナにはナイショだ。

わかりました、契約しますっ、させて頂きますっ!!

そんな気持ちで判を押した。

「すみません。」「ありがとうございます。」とヘコヘコしていたのは私の方だった。

それにしても、確かに窓あたりがきれいになったけど、

もっと他にきれいにするべきところがあったんじゃないか・・・。

そんな気がしてならなくなってきた。

一例を挙げると・・・

こんなところとか・・・。

ためすぎてハジけてしまった。

明日・・・だね。

ゲームは週明け(笑)