人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

携帯バトル

携帯が早速壊れました。

壊れたと言うほどひどい目に合ったわけではないのですが、まぁCメールができなくなったと。

半額で大喜びする人間なんだから、無料が使えないなんて我慢がならない。

はやいとこ、修理に出そう。

で、スタンプラリーに行った日に駅前に出たので、帰りに出しました。

ニンニクを盛ったラーメンを食べた直後で、auのお姉さんには大変申し訳ない。

修理中に貸してくれる携帯にデータを移すのに20分ほどかかりますと言われ、

その20分も待てずに居酒屋へ入った。

20分後に今度は酒臭い息をかけることになり、いや、ほんとうにこりゃもう不可抗力で。

修理中に貸してくれた携帯は、娘ぶー子が前に使っていたのと全く同じものでした。

愛着があるようで、彼女はまだ目覚ましに使っている。

・・・こりゃあいい、何かに使えそうだ、ヒッヒッヒ。

どうも下らない事やいじわるな事をしたくなる。

まあゆっくり考えよう。

そして「軽く」のつもりが結構え~具合になるまで飲んでしまいました。

家に着いたら「チャーシュー力」のラーメンとつまみと酒でお腹がパンパンだったので

着くなりぶー子と話をしながら部屋の真ん中でズボンを脱いだ。

そしたら「ゴロッ」と何かが転がった。

しまった!!携帯が!!お尻のポケットに入れておいたの忘れてた!

こんな所で見つかったら「しょうもない事(未定)」ができなくなる!

とっさに慌てて携帯を拾い、サッと後ろに隠したが、ぶー子は見逃さなかった。

「なにそれ?」

「別に。」

「・・・ちょっと見せなよ。」ズカズカ寄ってくる。

「何でもねえよッ!」凄んでみたが効果なし。私の両手を掴んで「モノ」を見ようと必死だ。

「ねーえっ!!ねーーーー、見ーせーてーよーー!!」

「やだぽん。」しまった、おちゃらけたら逆効果だ。だんだん怒ってきた。

「ねーーー!!もーーーー!!何で隠すの!!」

「何でそんなに知りたいの!!」

「隠すから知りたくなるんじゃん!!ねーーー!!

知りたがるから隠したくなるんじゃん、イヒヒ・・・。

「もーーー!!」うわっ、バカ力出してきた。

やばい、取られる、ええい、ここだ!パンツに入れる。これなら手を出せまい。

「んんーーーーー!!」

うわっ、手、突っ込んで来るよ、アンタ、パンツだよ、母親のパンツ!!

負けじと私ももっと股間部に押し込む。

「きったねえ!!」参ったか。

「もーー!!おとーさん!!何なの!!ねえ!!」今度はダンナに攻撃を変えた。

「ねえねえねえ!!」

「えっ、えっ。」ダンナはタジタジだ。「ぽ子、もう教えてあげなさい~。」

ダンナの口からは言わない。やはり私は怖いのか。

「やだよー。」

「あああああ!!!」

こんなに発狂したのは初めてだろう。悪いけど面白い。私は酔っていたのだ。

「ぽ子!!」

「やだ!!」

「ぐあああ!!」

とうとうぶー子はダンナを部屋の外へ連れ出して、私が来られないようにドアをしっかり押さえた。

うぅ・・・。開かない。くそ。

私はビデオカメラを持ってきて、ガラスの部分から撮影を試みた。

「おとーーーさんっ!!何なの!?ねえ、おしえてよ!!!」

おぉ・・・撮れる撮れる。

「!!」お、気づいた。手で隠す。まだギャーギャー言っている。

ヘヘン、見えなくてもこのギャーギャーをしっかり録ってやる。

「ぶー子、もうほらちゃんと教えるから。ぽ子!!もう教えてあげなさい!!」

ヒッヒッヒッヒッヒ。

もう酔っ払ってるのでおかしくて仕方がない。

「----!!」もうぶー子は半ベだ。

なんでそんなにムキになるんだろう。

「ぽ子!!」

はいはいはい、しょうがないねぇ、私はパンツの中からほい、っと携帯を手渡した。

ビビッて引くかと思ったのによほど知りたかったのだろう。

しっかり握り締め、「これどうしたのォ・・・。」と言う。

ここでやっと事情を説明してやったのだ。

あー、大変だった。

何だったんだ、一体。