人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

やぁもうホントにビックリした

朝、みんな出掛けてから最初の仕事「昼寝」、まだ朝だ、「2度寝」に取り掛かることにした。

それにしても蒸し暑い。

こんな程度でエアコンをつけていたら夏は越せない。

いい場所はないものか。

そういえば和室の雨戸を開ける時、「この部屋ちょっと涼しいな。」と思ったな。

ヨシヨシ、幸い布団もいつからか敷きっぱなしだし、

本日のねんねはここにしよう。

窓を開けて障子を少しだけ開けておく。

ゴロッ。

おぉ・・・。涼しいではないか。気持ちいいぞ。

ウトウト・・ウトウト・・・。

そうだ、猫がいたらもっと気持ちよく寝れそうだ。

私は猫らを見ていると眠くなるのだ。

ラがいい。さっきグッスリ寝てたからそのまま移動だ。ありがたく思え。

引き戸を開けようと思ったら、

・・・・・・・?

あれ?開かない??

!!!

もしかして・・・。

ウチには猫が2匹いますが、このうちの1匹、ミは冒険心が強く、

思いもよらぬところに入り込んだりして困っていました。

引き出しの中、風呂場の扉を自分で開けて入る、

和室の引き戸を開けて、押入れの扉を開けて、その中の布団の中で寝る・・・。

特にダンナが和室に入るのを凄く嫌がっていました。

話は前に住んでた家まで遡りますが、

この家にも和室があり、猫によって常に障子はビリビリになっておりました。

そもそもこの和室は物置状態になっていて(音楽室にしたいダンナのハートはボロボロでした)

障子が破れてるぐらいな何?良く似合ってるじゃん、ぐらいなもんでした。

ところがダンナはそうは思わなかったようで、時々障子を張り替えます。

結構大変な作業です。

だから障子を破られて怒る狂うのはダンナです。

ある晩、さあ寝ようと電気を消してウトウトした頃、

ボスッ・・・

と音がしました。

「猫が障子を突き破ったらこういう音がするだろう」という音です。

「やられた!!」ダンナ、早い。きっと火災でもここまで早くないだろう。

みると早速障子に大きな穴が開いていました。

この和室には障子が窓際に1つ、廊下側の壁に1つありました。

この廊下側の障子がやられていたのでした。

きっと廊下から「えいやっ!」と頭から突っ込んだのでしょう。

それを思い浮かべるとあの音といい、私はおかしくて仕方がなかったのですが、

ダンナは怒り心頭、今度は障子の片側にプラスチック板を貼り付けました。

窓際のほうはダンナの負け、とうとうボロボロに放置されてしまいました。

そしてここに引っ越してきて。

「猫は和室に入れない。」

ダンナは言いました。

今のところほぼ守られています。・・・ダンナの前では。

しかし影では私と娘ぶー子がしょっちゅう猫を連れ込んで昼寝したりマンガ読んだりしています。

まぁ障子も今のところ無事だし「ちょっと悪いこと」って何か楽しいじゃないですか。共犯がいるとなおのこと。

ところがミは自力で引き戸を開けて和室に入るようになったため、ダンナが対策を練って・・・鍵をつけたのです。簡単な鍵ですが。

ところがこれが立て付けが悪く、開けるのも閉めるのも大変なのです。

なので今日開けた時、ちゃんと開けきってなかったのでしょう。

引き戸を閉めた勢いで中途半端に開いていた鍵が閉まっちゃったようなのです。

「ま、まじ・・・?」

すっげー、ビビりました。

とっさにガンガン開けてみたけどビクともしない。

そこに落ちてたヘアピンを引き戸の隙間に突っ込んで開けてみようとしても全然ダメ。

うわーーー、どうしよう!!

仕事!!携帯!!

手で体中バンバンたたく。アメリカ人並みのオーバーアクションだ。

・・・ない。

どうしよう、どうしよう・・・。

外に出て・・・家の鍵!!

私は鍵をすぐなくすので、使う時はいつも鍵っ子の小学生の如く首からブラ下げている。

バンバンバン!!モチをつまらせたみたいに胸をバンバン叩く。

・・・ない。

どうする?TVの特番でやってた「九死に一生」スペシャルでトイレに閉じ込められたオバサンを思い出す。

かなり悲惨な状態だったな・・・。勘弁!!

鍵をブチ壊そう。

引き戸を力任せにガンガン引く。・・・ビクともしない。

・・・そうだった。ダンナはミが開けられないように、過剰なほどしっかりネジで止めたのだ。

私のこのか細い腕では無理だろう。

か細い華奢な腕では。

連絡手段はない。

次にこの家に帰ってくるのはぶー子だ。夕方だろう。

閉じ込めはいい。つーか、マンガや雑誌はたくさんあるし、ちょっと歓迎かも・・・。

ただ、勤め始めたばかりの職場を無断欠勤するのがどうしてもイヤなのだった。

あぁ・・・携帯さえあれば職場にも電話できて休みが取れてマンガも読めて布団も敷きっぱなしだし・・・。

そこでふと気がついた。

引き戸は2枚あるのだ。もしかして・・・。

見てみるともう1枚もミに備えて開けられないように棒がかましてあったが、こっち側だ、

どけりゃいいだけだ。ヒョイッ。

簡単にどけられた。

かくしてこちらの引き戸を開け無事和室を出ることができた。

ネタとしては開かない方が良かったけど、それはまた、勤続5,6年過ぎてからにしましょう。

教訓。

携帯は常に携帯しましょう。