1965年のアメリカ映画。そんなに古さは感じなかった。
カッコーとか出てこないよEE:AE482
監督:ミロス・フォアマン
キャスト:ジャック・ニコルソン、ウィル・サンプソン
更生施設からの要望で、精神病院へ送られて来たマクマーフィー。
施設での数々の暴力沙汰は、果たして精神病から来ているのかを判断するためであった。
病棟で、軽度から重度さまざまな精神病患者と生活するようになるマクマーフィーだが、彼らと一緒に至って自由に過ごしていた。
しかし、徐々に感じてくる息苦しさ。
平和に見える病棟は、病院側の厳しい管理下に置かれていた。それは時に理不尽なものであり、マクマーフィーの不満は募っていく。
脱出を決意するが・・・。
刑務所から更生施設へ送られ、そこでも問題を起こしているマクマーフィーだ。最初はどんな悪い奴かと思って見ているが、すぐに彼は「至って普通」であることが分かる。
しかしこの病棟に於いて彼は、「異常」という扱いになってしまうのだ。
厳格な規則によって保たれる、病院内の平和。患者はそれに気づきもせず、規則の中に組み込まれていく。
マクマーフィーは、そこからみんなの小さな解放を試みるのだ。
しかしそれは、病院側にとっては不都合であり、徹底的に秩序を守らせようとする。
やがて、婦長とマクマーフィーの戦いと化す。
この映画を観ていると、何が正常で何が異常なのか、混乱してくる。
患者は精神病ではあるが、それよりも異常なもの。それに誰も気づいていない。故に、正常の体を保っているという異常な世界である。
まるでホラーだが、そこに、平和な日常があった。
ホラーだ。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★★☆