昔、NHKの連続テレビ小説でやっていたのだ。
時々は見ていたが、なかなか続けて見られなかったので、コンパクトな映画化はありがたい。
30年後のリメイクだ。
監督:冨樫森
キャスト:濱田ここね、上戸彩、泉ピン子
明治40年。
雪国の山中に、父母、祖母、兄弟と、7歳のおしんは暮らしていた。
貧乏子沢山、地主の取り立ても厳しく、春が来るととうとうおしんも奉公に出されることになる。
炊事、洗濯、掃除、子守り・・・。
食事も満足に摂れず、つらい毎日を送るおしん。
それでも「一年」の年季が明けるまで、と歯を食いしばって頑張っていたが、春を目前に屋敷を飛び出してしまう。
脱走兵との出会いを経て実家に戻るも貧しさは変わらず、おしんは再び奉公に出ることに。
新しい奉公先では、おしんと歳の近い加代のわがままと衝突し、家に帰される事態になるが・・・。
これでもかという程、小さなおしんにのしかかる過酷な運命。
しかしドラマ版ではもっと暗く陰鬱なイメージだったのだが、おしんの前向きなひたむきさがけなげで暖かい。
なので、「可哀想」ではなく「頑張れ!」という気持ちになるのだ。
こんなおしんにも、幸せな日々がやってくる。
それでも、「女は一生、家族のために生きる」のだ。
母のように・・・。
とにかくビックリするほど子役・濱田ここねの演技が上手く、そこからストーリーにグイグイ惹きつけられる。
暗い話も、おしんのひたむきさに救われた。
ただ、伝えたいことが「私も母のように頑張る(ことに生きる意義を見出す)」だとすると、報われない人生である。
傍観者としては、拍手を送りにくい。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★★☆