12月8日。これが最初の電話であった。
睡眠障害でかかっていた病院を変えるべく、慎重に吟味して選び出した病院だ。
その評価は一部の世間でも共通しているようで、新患の予約は常にいっぱいと言う。
チャンスは週に一度(以前月に二度と書いたのは、間違いであった)。
午前8時45分から電話で新患を受け付けるらしいのだが、すぐに埋まってしまうので「常にいっぱい」になってしまうのである。
チャンスは週に一度。
あれから毎週二日酔いでチャンスを逃して来た。
起きれない、というより、忘れているのである、前日に飲んでいる段階で。
まぁたまたま激しい飲みが続いていたのもあった。
やっと今回、「目覚ましをセットするから、時間の前に起こす」とダンナが備えてくれたのだ(笑)それが今月、5日のことであった。
幸い前日はそんなに酷く飲んでもおらず、寝た時間も早かった。
ダンナの助けなど必要ないぐらいであったが、寝っ転がってスマホをいじっている間に忘れた(笑)
5分前にダンナが声をかけてくれたので、慌てて起きたのである。
予約する週の予定を見ながら電話したいから、リビングへ行かなくては。
電話番号、電話番号・・・、ホームページを検索。メモも用意して・・・。
時間を過ぎてもまだウダウダしている私を見て、ダンナが素っ頓狂な声を上げる。
言っても、まだ2分しか過ぎてないじゃないか。
どうせ最初の電話は誰かがずっと鳴らしっぱなしにしてスタンバッていただろうから、早くても2本目である。
などと考えながらもダンナが怖いのですぐに電話をすると、案の定、話し中であった。
昔の鬼電は、切ってはダイヤルの手作業であった。その手間はなくなったが、次に繋がるまでのサイクルが劇的に早くなり、ピピピッ→沈黙→プーップーッ、の短い単調な繰り返しである。
この数秒の間に電話が繋がるような気になれず、どこかの誰かが電話を切ったその瞬間に入り込むことの難しさを感じる。
ところが8時56分。電話は意外と早く繋がったのだ。
「もしもし、Sクリニックです。」明るい女性の声。録音などではない。
「もしもし、新患の予約をお願いしたいのですが。」と伝えると、衝撃の返事が返って来た。
「申し訳ありません。もう新患の予約枠はいっぱいになってしまいました。」
まだ10分しか経ってないよEE:AE5B1
確かに今回予約できる日数はいつもより少なかったが、それにしてもだよ、はぁEE:AEB2F
また来週かけます・・・、と言って電話を切ったが、この調子ではいつ予約が取れるか分からない。
紹介状があればこの限りにあらずとのことだが、快く書いてくれる医師とそうではない医師がいるらしいので、後者だった場合の精神的ダメージや疲労を考えると気が向かない。
一応病院の候補としてはもう一軒あったが、ここが私の短所にも長所にもなり得るところだろう、こうなったらもう意地だ。ここじゃないと嫌だEE:AE4E5
次は来週の日曜日。
前日に深酒の予定はないが、土曜日なんて深酒のための日である。何がどう転がって飲み過ぎているか想像もつかない。
その次の週は自分が出演するライブの翌日で、さらにその次の週はダンナが出演するライブの翌日だ。
ハードルは高い。
不屈の精神(長所の場合だ)で、挑む。