人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

三度目の戦い

ここ一ヶ月の最優先事項は、バンドであった。

コピー、練習、リハ、本番。コピー、練習、リハ、本番。

その繰り返しだ。

その隙間を縫うように、家事。

時間が足りないので、これも優先順位をつけ、最低限のことをやるにとどまっていた。

なので緊急性のないものについては、着実に溜まっていく。

緊急性の低い庭は、着実に荒れていったEE:AEB64

この時期、雨と日差しの有難い恵みで、雑草はグングンと成長する。

大きな葉を広げたそれらは庭を多い尽くすように、一面に生えていた。

みっともないが、誰も困りはしない。

それらはとうとう膝丈ほどに成長し、立派なひとつの「植物」であることを主張し始めていた。

週末のリハ分のコピーを終えた時、やっと気分転換を兼ねて草むしりをすることにしたのだ。

気が重い。

なぜなら庭の問題はこの雑草だけではなく、買って植えただけの大葉と、もうすぐたくさんの花を咲かせそうな薔薇も放置してあったからだ。

大葉に関しては「ひとつぐらいなら育てられるだろう」と思ったのだ。

薔薇は大量の枯れ花を見つけ、次こそは綺麗に咲き乱れるところを見てやろうと思っていたはずであった。

しかし私はこの一ヶ月間、とうとうただの一度も庭に出ることはなかった。

どうなったかなEE:AEB64

もう分かったよ、私にゃ庭は無理だ。確定。

観念して庭に出て、虫除けスプレーを全身に吹き付ける。

その時。

フワッと右の視界に何かが横切った。

「・・・・・・・・・。」

嫌な予感。

右側を覗き込んでみると、・・・蜂の巣だEE:AEB64今年3つ目。

そして目の前の木の周りを、アシナガバチが2匹飛び回っていた。

ゴッド、また戦いが始まる。

今度は2匹か。巣も今年一番の大きさだ。

とはいってもまだそれは直径4、5センチほど、建設途中であることは明らかだ。

そして、虫除けスプレーによって刺激を受けたであろうその住民は、現在強制外出中となっているので巣は留守である。

これはチャンスか?今のうちに巣を叩き落とせば・・・。

でも目の前で2匹、ブンブン飛んでますがなEE:AE5B1こいつらを先に何とかしなくては。

私はすでに蜂にビビッて家の中から庭を見ていたが、蜂の飛び回っている木は目の前だ。近い。

そこで私は窓を開け、手を伸ばしてその場所からハチジェットを噴射した。

1匹は逃げた。

2匹目はなかなか動かなかったが、最終的にはやはり逃げた。

前に使ったときは至近距離から直接当てたからか一瞬でコロリだったが、やはりちょっと距離が足りなかったか、威嚇にしかならなかった模様。

それでも庭に、つかの間の平和が訪れたのだ。この隙に、雑草を抜いてしまおう。

簡単だった。

大きくなっていたので掴みやすく、引っ張れば簡単に抜けるタイプ。

人生を謳歌しているが、さほど生きることに執着しないタイプである。

蜂の巣は、留守のうちに叩き落してしまった。

気になるのは、中に繭のようなものが2、3個あったことだ。

あれは孵るのか?孵るとどうなる?蜂になるのか?なるだろうなEE:AEB64

ならばまだ孵る前にどこかにやってしまわないとEE:AE5B1でも拾い上げた瞬間に誕生しそうで怖いEE:AE5B1

どうしようEE:AE5B1わからんEE:AE5B1逃げたいEE:AE5B1誰か夏休みの自由研究に使わんかのEE:AE5B1

薔薇は虫食いでボロボロ、花はとっくに終わって枯れていた。

大葉は使わないからか、小さい葉ばかりがたくさんついていた。

はー、時々出ないとダメだねたっぱり。

ゆーても次はいつになることやら。

とりあえず、しばらくはこれで放っておけるだろう。

あ、蜂の巣・・・EE:AE4E6