人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ゆきずりの恋人

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悪いが、とうとう私は君を愛せなかったよ・・・。

ガラケーからスマホに切り替えて約2年。

ガラケーからスマホである、大きな進歩だ、不満など出ようはずはないと思っていたが、ついに私はそのスマホを愛することができなかった。

どこにいてもインターネットができるという部分では大いに助かったし、感謝している。

SNSで友人たちとの距離を縮めてくれたことにも感謝している。

しかしだ、まず私はすぐにガッカリすることになった。カメラがショボ過ぎるのである。

部分的な能力を取れば、スマホ>ガラケーとは限らないことを知った。

使っていたガラケーがカメラに特化していたことを差し引いても、あまりにもお粗末な仕上がりなのである。

ブログに写真を載せるために、カメラの機能は落としたくない。

なので結果、スマホとガラケーと両方を持ち歩く羽目になってしまったのだった。

そして、充電器が最初からおかしかった。

コードを差し込むタイプではなく、ケースのようなものに入れて充電するタイプのものだ。

これがキッチリとはまらないので充電できず、輪ゴムで固定して使っていたのである。

こんな感じで、最初から「なんか嫌なヤツかも・・・。」という思いはあったのだ。

やがてあちこち小さな不具合が出るようになった。

すぐに固まる。

突然落ちる。

ボタンが押し込めなくなってきた。

HOMEボタンが利かなくなってきた。

これらにはご機嫌があり、ある時はこっちの不具合、ある時はこっちの不具合、というように、不安定な状態で安定していたのだった。なので何となく我慢できてしまったのだが、いよいよauショップに行く気になるような不具合が発生した。

何度かここでも書いたが、ストレージがすぐにいっぱいになってしまうのである。

こんなことになって初めて私は「ストレージ」について少しばかり知った次第だが、ストレージが一杯になると、主に画像のやりとりや保存ができなくなる。

容量が一杯だというのだから極限までデータを減らすようにするのだが、その時点でも「ほとんど一杯」という状態なのである。

SDカードも買って、データはそっちに行くようにもした。

なのに、常に画像データがギリギリ一杯なのである。

auでは、バックアップを取ってから改めて来い、アプリを一度外してみる、と言われたのだが、恐ろしいことに、この状態も慣れる(笑)

ちょっと撮ってはパソコンに転送、を繰り返し、ギリギリのところで使っていたのであった。

まぁそれほどauショップに行くのが億劫だったこともある。

しかし、思った。

これって壊れてるとは言わないのか??

充電できない、固まる、落ちる、利かない、できない。

それぞれがなったりならなかったりするだけで、その状態ひとつひとつは故障である。

まぁこのまま我慢しろと言われればできなくもないが、こんなにたくさん不具合が出ているのである。そして私はこれを愛していない。

「ポイントが使えるかも」と言って、ダンナは案外あっさりとショップに行ってくれた。

見積もりだけでも、と言って出向いたが、ポイントが使えないと分かっても「壊れてるんでしょ?」と言って新しいのを買ってくれたのだ。

今度はカメラのいいヤツを、ちゃんと調べた。

正直高かったが、私はこれを愛する自信がある。

この間のは、言うなればゆきずりの恋だ。

今度は告白までにそれなりに時間をかけたし、スペックに申し分はない。玉の輿に乗ったと言ってもいい。

さらばじゃ、初代スマホよ。

むしろカメラ代わりに使っていたガラケーとの別れが惜しいぐらいである。