地元のカリスマ理容師からの情報で、27日で本宗@東村山が、店を閉めることを知った。
私はまだ一度しか行った事のない店だが、その時に「辛口」を頼んでしまったために、基本の味がまだ分からないままになっていた。
地元では、なかなか評判の良い店である。
基本を食べずして、終わりたくはない。
5時半に仕事が終わると、真っ先に店に向かう。
車では近いと思った道のりが、自転車では遠いEE:AEB64
ガードレールは途切れ途切れだし、坂は上りばかり。
私は日焼け防止に長袖を着ていたので、暑い。
この後にHOTな味噌ラーメンですか・・・EE:AEB64EE:AEB64
時間は6時。
ひとりいた先客はちょうど帰るところで、何とも間が悪い。
とは言え、私は何が何でも食べたいのだ。
味噌ラーメンを、油多め、麺硬めで注文。
しかし店主は特に私に干渉することなく、滞りなくラーメンを仕上げてくれた。
とは言え、無愛想でもなく、自然で居心地はいい。
ラーメンの丼も、カウンターなのにわざわざ出てきて後ろから出してくれた。
さて。
旨そうではないかEE:AEB80
本音を言えば、私のストライクゾーンからは外れている。
しかし私のそれは非常に極端であり、「旨い」「まずい」とは別のところにあるのだ。
結論から言えば、ここのラーメンは間違いなく美味しい。
ただし、優等生の味であり、冒険心がない。
逆を言えば、しっかりと基本を押さえて、裏切らない味である。
麺は、半透明の縮れ細麺。
硬めで頼んだ甲斐があり、プリッとした弾力が心地良い。
具は味噌ラーメンの基本ともいえる「ネギ・コーン・メンマ・シャーシュー」。
ネギはたっぷり、メンマは程よく味がついているし、コーンの甘味が味噌に映える。
チャーシューもこれまたいい意味で普通であり、邪魔になるほどの強さでもなく、物足りないようなつまらなさもない。
しかしだ!
ここに、半熟卵EE:AE5DBが半分に切って乗っているのだ。
これが絶品!
卵自体に味はついてないが、スープの味噌とぶつからずに、いいアクセントとなっている。
スープは「北海道系味噌」という感じの、優しい味。
油を多めに頼んだので、少しばかり重みが増している。
サラッとしていながらも、複雑な味のハーモニーが感じられ、奥行きがある。
ライトな味だが、物足りなさは感じられない。
ここに卓上のこしょうを振ると、グッと味が引き締まって別の表情を見せる。
ニンニクも良かったが、スープのやさしさが消されてしまうので、別の味に変えるぐらいなつもりで終盤に入れる方がいい。
こんな風に丁寧に作られている味噌ラーメンを、市内では他に思い浮かべる事ができない。
最後になると思うと残念だが、まぁまたえげつないラーメンを食べるだけである。
何年か経ったら、猛烈に恋しくなるようなラーメンかもしれない。
ぽ子評価です。5段階で、
麺:4
具:4
スープ:3
総評:3
「みそラーメン」