花粉症の症状に、「モーニングアタック」というものがある。
朝、目が覚めると同時に襲ってくるくしゃみ、鼻ムズ、鼻タレである。
不思議なもので気が付かなければ意外と平気なのだが、「ハッ、そう言えば花粉・・・。」と思った途端にブアーッと奴らは襲ってくるのだ。
なので私は夜中だろうが目が覚めたらまずティッシュを取る。
恐らく気の持ちようが大きいだろうから、まじない的にそれを手に持っておくのだ。
しかし今朝はとても「気の持ちよう」とは思えない攻撃であった。
薬により楽になったと思っていたので、精神的なダメージが大きい。
そして奴らは精神的な部分を容赦なく責めてくるので、このままでは思うツボだ。
時計を見ると11時だった。
薬を飲む時間をとうに過ぎている。
薬っ、薬っ。
私は起きてリビングに走る。
体を起こして動き回るだけで、症状はかなり治まってくる。
そして、薬を飲んで事なきを得た。
もうそろそろ「アレロック」の力を信じてもいいだろう。
例年ならこの後散々な目に合っているはずだ。
しかももうかなり酒を飲んでいるが、鼻がつまるような事にはなっていない。
やっと自分に合う薬が見つかったのだ。
眠気は強いが、花粉症の症状が出るよりよっぽどマシだ。
鼻に空気が通る喜び。
味が分かる喜び、言葉が通じる喜び。
今年はなんとかなりそうな予感だ。