人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ネイキッドぽ子

目覚しが鳴った。

朝だ。

起きてご飯の支度をしなくては。

眠い。

月曜じゃん。

・・・いっか、寝てよう、ZZZ・・・。

コンコン。

そこでダンナが入って来た。

タンスがここにあるから毎朝入って来るのだが、平日はあまりノックはしない。

日ごろ寝不足をアピールしているので、気を使ってくれているらしいのだが、しかし今朝はコンコンだ。

つまり、「起きましょう」という事である。

昨日は11時には布団に入っていた。

朝まで爆睡だ。

起きれない理由がない。

く~、朝ご飯、何だったっけ??

仕方なく体を起こす。

辛うじてご飯だけは炊いてあったが、他には何も考えていなかった。

寝起き×月曜の忌々しさで、頭が回らない。

冷蔵庫を開けて闇雲にまさぐってみたら、忘れかけていたサンマの丸干し(1尾50円)が出てきた。

賞味期限をみたら昨日であった。つまりセーフである(笑)

これに納豆とインスタントのみそ汁と、プチダノンを出した。

毛唐がひとり混じってるぞ。

しかし月曜なのだ。何でもアリで。

行ってらっしゃ~~い!!

おやすみなさ~~い!!

良く寝た感じはしていたが、まだ活動するテンションにはなれない。

すんません、今朝もゲームとピアノはいいので、ちょっと寝させてもらいます。

先週はこのパターンで、とうとうゲームが一度もできなかった。

花粉が減ってきたのか鼻の状態が良くなってきたので、思い切って今日はマスクなしで出勤してみた。

2ヶ月近く、花粉にビビッて常に外出時は装着していたのだ。

マスクのない外の世界は、何となく気恥ずかしい。

服を1枚着忘れて恥ずかしいところが丸見えになっている感じだ。

「おはようございます。」

その気恥ずかしさは、会社に着いてから頂点に達した。

2ヶ月の間に私は、ずいぶんこのマスクに頼っていた事に気付く。

顔の下半分は化粧をしていなかったし、鼻毛だとか口にひっついた七味のカスだとか、まるでそんな事に気遣いがいらなかったのだ。

こうして誰かと正面を向くと、どこか顔の下半分にぬかりがあるような気がしてならない。

「おはようございます。」

皆普通に返事を返すのだが、マスクをしてない顔を見られているのだ。

恥ずかしい。

ちょっと、そんなに見ないでよ。

何だかみんながイヤらしく感じる。

仕事中はひとりで機械の方をずっと向いていたが、ここでも今は無きマスク氏の活躍を知った。

これまで私はマスクをしていたので、安心して鼻をたらしていたのである。

マスクのない生活に慣れるまで、まだ少し時間がかかりそうだ。

仕事帰りのスーパーで、うまそうなイカの寿司が半額になっていた。

たまらなくなって買ってしまった。

家に着くと早速食べる事にしたが、それは5貫だった。

我が家は3人だ。

迷わず、ぽ子2、ダンナ2、娘ぶー子1だ。

理由は私とダンナは大人だからだが、良く考えてみたらぶー子は、体の大きさは私と変わらない高校生だ。

でもまぁ誰かが我慢するのだ。それが、一番遅く生まれたキミだ。

ガツガツッと立ったままそれを食べたら、やっと掃除と皿洗いをした。

そしてできるだけとっととそいつらを片付け、ピアノの前に飛んで行った。

結局昨日は飲んだくれて練習しなかった。

今日やらないと、2日開いてしまう。

あまり時間がないから、3冊の曲の練習の配分に気をつけなくては。

ダビダビダビダビ・・・。

1冊目は指の運動の、超つまらない地味な「ハノン」だ。

同じパターンを転調させながら上がって帰ってくるだけ。

しかし、こういうのが大切なのだ。あれ??

何か一瞬しっくりこない音があったような・・・。

もう一度、ちょっと前から弾いてみる。

うん、何となく変だ。ちょっぴり変だ。

今度はゆっくり弾いてみる。

ああっ!!

ファの音がおかしい。

半音ずれているのだ。

ガコンガコンと変な音を出していたが、とうとう音程も狂ってきたか。

実家のピアノは普通の生ピアノだったから、時々調律してもらわないと微妙に音がおかしくなったりした。

しかし音が狂うと言っても、ほんの少しだ。支障は無い。

古いジャズピアノみたいでカッコいいぐらいだ。

しかしこいつは狂いすぎだ。

半音も狂っていたら、とっさに間違って弾いたと思っちゃうじゃないか。

修理か、いや、そろそろ新しいのを、いやいや、他はまだまだ元気じゃわい。

しかし、どちらも必要なかった。

私が半音弾き間違えていたのだ。

いつだって自分が一番怪しいのに、とっさに周りを疑ってしまうぽ子であった。

「ダンスの練習で遅くなるよ~~!!」とぶー子からメールが来た。

ほ?そう??遅いの??

わかりました、ごゆっくり。

じゃあぶー子の寿司はいらないじゃん。

1個浮いたな。

何の迷いもなく食べたが、ぶー子は遅いと言っただけで、ご飯はいらないなどとは一言も言ってなかった。

そして、ダンナより多く食べてしまった事にも気がついた。

何よりも先に食べてしまい、簡単な事に気付くのが遅れてしまった。

「ただいま~~♪」と行って入って来たダンナは、大きなスーパーの袋を持っていた。

「半額になっててさぁ~。買っちゃったよ♪」

そう言って、チキン、つまみチャーシュー、のり巻き、カツオの刺身、サバ寿司・・・とテーブルに積んでいった。

そこで私も誇らしげに先程のイカ寿司を冷蔵庫から出してその上にドンと乗せたのだが、ダンナは「・・・何か、少ないけど・・・。」と、2個だけ残った寿司を見て言った。

しまった!!この残り方はどう見ても5-3=2だ。

どうか気付きませんように・・・。

それにしても、こりゃ飲みたくなるラインナップだね。

今日は寝すぎで眠れない可能性大だから、ちょっと飲むとしますか。