人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

スリーコードの再来、か?

休日だと言うのに、平日以上に話題の無いぽ子日記である。

昨日は二日酔いでさすがにあまり飲めず、早目に布団に入った。

その甲斐あって一応「朝」という時間に起きる事ができたが、だからといって何をする訳でもない。

ラーメン屋に行くまでの数時間、シャワーを浴びてネット遊びをしていただけである。

家に帰ったらDVDを見たが、序盤で撃沈。

気がついたら終わっていた。

観たかったDVDだったのだが、終わった途端に目が覚めるから不思議である。

これも不眠の法則に乗っ取っているのだ。

寝てはいけない場面では寝てしまう。

それ寝とけとなると目が冴える。

なので飲み出した訳だが、娘ぶー子とダンナは仲睦まじく三国無双である。

私は頑固にガンダム無双にしがみついているので、日増しに二人の三国仲は深まっていく。

のけもの感を味わいながらここでもネットなのだが、実は私にはやりたい事があった。

「スリーコード」である。

おととい行った店で初めてのフリーセッションに参加したが、フリーということはアドリブである。

私はアドリブが超苦手である。

アドリブというのは譜面も無く、その場のとっさの思いつきで弾かなくてはならない。

スリーコードと言われていたので、いわゆるブルースのおきまりの3つのコードを延々繰り返すのだが、このコードに合うような音を出さなくてはならない。

とは言っても、変な音を出しても次の音あたりで合う音を入れればつじつまは合わせられるので、かなり自由に弾けると言っていい。

あとはテイストだ。

私はブルースもジャズも聴かないから、そういったテイストの引き出しがないのだ。

そこをどう埋めたかというと、酔った勢いである。

何でもアリじゃ、と勝手に弾いてしまったが、本来はそんなものではないはずだ。

だから私は練習をしたかったのだ。

しかし、シラフでピアノを前にしてアドリブという難題を突きつけられると逃げ出したくなった。

アドリブとは弾き手のオリジナルである。

つまり力量を問われるのである。

あの時私は相当酔っていたので気持ち良く弾きたいように歌いたいように好き勝手やってとても気持ち良かったが、いざシラフになると「良く聴かせたい」「変じゃないか?」と実力に伴わない欲や恥じらいが出てしまう。

現在18時20分。

3時半に飲み始め、いい感じに酒が回ってきた。

あの夜の再来か?

ダンナもぶー子も私の恐ろしい提案が待っているとはまだ知らず、楽しそうにゲームに興じている。

あなた達のその楽しみの余命はあと少しであってよ。