人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

クズ化、ガンバル化

子猫を拾ってから3週間が経った。

自分は人間のクズである。

家事をしないで寝てしまうという生活に悩んでいたのだ。

明日があるのに飲んでしまう生活に疑問を感じていたのだ。

ところが生活は激変した。

子猫の命がかかっているのだ。

子猫は生まれたばかり、ある時は死にかけていて

寝たり飲んだりしていられなくなったのだ。

意外と寝なくても平気であることがわかった。

しかしそれは目的があるからだが。

酒は飲めなくなった。

飲める余裕があっても常に寝不足で、量を飲む前に寝てしまうのだ。

タバコが増えた。

30になる前あたりからあまり吸わなくなったが、

子猫の件であまりに辛い事が多く、

飲む代わりにタバコが多くなった。

3匹いたうちの2匹が死に、残り1匹も厳しい状況になっている。

生活する上で「4」という数字を避けるようになり、

4歩で着いてしまいそうになるとチョチョチョと歩幅を狭めて5歩にする。

料理の盛り付け(調理はしない)が4回になりそうだとチョチョチョと1回の量を減らし5回にする。

余裕があれば「7」が縁起が良さそうなので7にする。

ボヤッとしてて図らずも4になってしまった時は

「この4を乗り越える強さがあるから救われるのだ。」などど言い聞かせる。

かなり無理がある。

今日は結構飲んでいる。

最後の面会では、エルは相変わらずであった。

先生に話を聞くと、恐らく立場上あまり楽観できる事は言わないようで

厳しい話が多い。

ところが毎日会う看護師さんは「外から見た感じの事しか言えませんが」と前置きして

「だいぶ動くようになった感じがします。」と小さいがいい話ばかりしてくれるので

ついいつもこの人に話しかけてしまう。

エルと同じ部屋に入院してる、ウチの「ラ」にそっくりな猫は

初めて会った時は「シュー!!」「ブシュー!!」と大変な怒りっぷりだったが、

だんだんわかってくるのか今日は最初に「シュ」「シュ」と言ったぐらいであった。

かわいい奴め。

明日あったら「ゴロニャーン」とか言うのだろう。

自分の魅力が怖い。

昨夜は本当に久しぶりに爆睡した。

これまで時間があっても、いつもミルク当番のせいで細切れで寝ていたから

ちょっと寝ると目が覚めてしまっていたのだ。

昨日もそうなると思い、「また後でね。」とベッドに行ったが

10時前に寝布団に入り、8時ごろまで寝ていた。

そういえばおととい不意にソファで寝た時もすぐに爆睡してしまったが、

ハッ!!と目を覚ましたら、口を大きく開けてヨダレをダラダラ口からたらしていた。

たまたま掛けていた客用の布団にたれていたが、どうか時々泊りに来る義父母には黙っていて欲しい。

エルの容態は心配だが、今夜は飲んでしまった。

ごめんなさい。