Rockはもう卒業だと あいつは髪を切るのさ
お似合いだせ Eアタマだな
「卒業」というほど決意めいたものではなかったが、それでも髪を切るのには、それなりの覚悟はあった。
バンド単位での最後のライブは2020年1月のAC/DC。これはボーカリストの都合が悪かったので代役で入ったライブだったのだ。自分のバンドとしての最後のライブは、2019年のポコッペリンになる。
そして私は、髪を切った。
日曜日はミーティングだったのだ。
ポコッペリンをやりたい、と、まさかの「会長」からの誘いがあったのだ。
ドラムの会長は、一年がかりでラブコールを送ってメンバーになって貰った人である。
つまり一度メンバーチェンジがあった訳だが、実質ここからが本当のポコッペリンのスタートになったと言っていい。
しかしその後、私達の聖地「P」の閉店が決まり、それを惜しむ「P」の常連達のライブラッシュに入る。
会長の負担は相当なものだったようで、最後の方はもう「またやるの!?」と極めて消極的になっていたのだ。そこをなだめてすかして拝み倒して、2019年まで続けていたのである。
そんな会長からの提案であった。断るという選択肢はなかった。
しかし聞けば、会長が自らまたライブをやりたいと思い立った訳ではなかったのだ。ライブハウスからのオファーがあったとのこと。ポコッペリンではない。会長個人へのオファーだ(笑)
でもそこで我らがポコッペリンで出演したいと思ってくれたことは、非常に光栄である。
どうしても都合のつかないメンバーは、代わりにプロの方に入っていただけることになった(笑)
以前やはりツェッペリンのベースを弾いていたというのでお願いしやすかったこともあるだろうが、そのバンドを自ら脱退した過去があるので、さすがにツェッペリンはまずいと(笑)まずは「仁義を切ってきた」と、ご面倒をおかけした。
さて、ミーティングではセットリストを決めるのが最低のノルマであった。これが決まらないと練習に取り掛かれないのである。
大まかな方向性は全員一致していたので9割はすぐに決まったが、残りの一割の攻防戦が熾烈であった。
こうなると諦めなくてはならない曲もある訳で、不覚にも「次回に回してやる」などと思い始めている自分がいる。
これは、新たなスタートになるのか??
髪を伸ばすことにしました。