人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ピッグ

森の中で豚さんと暮らす男性の物語。・・・とホンワカしたものを想像したが。

    

  監督:マイケル・サルノスキ

  キャスト:ニコラス・ケイジ、アレックス・ウルフ

 

 

ロブは森の中で、トリュフを探し当てるトリュフ豚と静かに暮らしていた。

電話も置かず、会うのは週に一度トリュフを買い付けに来るアミールぐらい。

ところがそんな平和な生活も、ある晩、豚を奪われることで一変する。

大切な豚だ。絶対に取り返す。

犯人を追うためにロブは、以前暮らした街へアミールと戻ることになるのだ。

そこに残る、過去のロブの痕跡。ロブの過去を知るにつれて、アミールの態度も変化していく。

そして犯人の手掛かりは、意外なところへと繋がっていく・・・。

 

変化には乏しいが、どの場面にも切なさがつきまとう。

ここには、同じように、過去に自分を変えられてしまった男がいた。

それでもふたりともその思いを封じ込め、現在と折り合いをつけて生きていたのだ。

豚をめぐっての攻防戦も、なぜかどこか暖かい。

そんな感じが心地良かった。

ただ、ストーリーは淡々として、起伏に乏しい。

伝えたいことも漠然としていて分かりにくかった。

娯楽的ではない。

 

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのオススメ度 ★★☆☆☆