人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

 

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縞模様のパジャマの少年

人の心を揺さぶるものは、ハッピーエンドばかりではない。  

   

 

  監督:    マーク・ハーマン

  キャスト:エイサ・バターフィールド、ジャック・スキャンロン

 

第2次世界大戦時下のドイツ、ベルリン。

軍人の父のもとで裕福に暮らしていた少年ブルーノは、父の昇進に伴い、田舎に引っ越すことに。

友達と離れ、学校にも行けず家の中で孤独に暮らすことは、冒険好きのブルーノにとって退屈な毎日だった。

そんなブルーノの気を引いたのは、遠くに見える農園。その中ではパジャマを着た奇妙な人々が生活している。

お父さんもお母さんも、彼らについては教えてくれない。

ある日ブルーノは、絶対に行ってはいけないというその農園に、こっそり向かうことに。

 

「こども時代とは、分別という暗い世界を知る前に、音と匂いと自分の目で事物を確かめる時代である。」

冒頭の言葉だ。

8歳の少年ブルーノには、差別や偏見がない。

有刺鉄線越しに芽生えた友情は、大人が持ち得ないピュアなもの。しかしその運命は、大人たちが作り出した大きな悲劇に飲まれていく。

軍人であるブルーノの父親は、ヒトラーに忠実であり、職務を果たすことに誇りを感じている。

それが例え、あってはいけない職務だったとしても。

歪んだ「分別」は静かに暴走し、当然のようにそこにあった。

隣の廊下で人が殴られていても、平気で食事ができてしまう。殴られているのは、ブルーノのケガの手当てをしてくれた老人だ。

ユダヤ人だというだけで。

 

後味の悪いこの作品の中で、ブルーノ達の友情だけが尊く響く。

切なく美しい話だが、ひとつだけ残念だったのは、役者がイギリス人だったこと。

英語を喋っていたので、最初のうちは彼らの立ち位置が混乱した。

やはりドイツ人にはドイツ語を喋って欲しい。

 

ぽ子のオススメ度 ★★★★☆

ダンナのオススメ度 ★★★★☆