5年前に、小説で読んだ作品だ。
もうすっかり内容は忘れていたので、そういう意味では初めての作品になるが。
監督:長澤雅彦
キャスト: 反町隆史、山崎努
殺人の罪で刑務所にいた三上が仮出所すると、刑務主任の南郷がそのもとを訪れる。
とある冤罪を晴らしたい。報酬はたっぷり出すので、手伝って欲しいと。
家庭の居心地は悪く、過去の罪の重さにも悩まされていた三上は、南郷と共に、事件のあった千葉県は中湊へと飛んだ。
冤罪と考えられる人物・樹原には、事件当初の記憶がなかった。
たったひとつ思い出したものは、「階段」。
三上と南郷はまず、階段を探しにかかった。
手掛かりを探す中、南郷は、事件の日に三上が同じこの中湊にいたことを知る。
そのことをひた隠しにする三上。
三上を信じたい南郷。
樹原の死刑執行の時は迫る・・・・・。
とっても良く作り込まれているが、そのぶん盛り込み過ぎてリアルタイムでは分かりにくい。
頭の中で整理しながら観ているので、ついていくのに必死であったEE:AE4E6
それぞれのストーリーが複雑に絡み合い、予想のしない展開の連続だ。ちゃんと理解さえできれば、グイグイ引き込まれるはずだ。
分かりにくさが命取りになっているのが、非常に惜しい。
また、単なる推理ものではなく、命の重さを伝えようとする深さがあった。
「死んでもいい人間なんていない」
「それでも生きていくしかないんだよ」
殺そうとする側、死のうとする側。
そのどちらも、命の重さと向かい合わなくてはならない。
ところで、小説の方の感想に「犯人はまさかの・・・」と書いていたが、その「まさかの」感が全然なかった。
あの人をもうちょっとしっかり出した方が良かったのでは??
キャストの演技は、凄く良かった。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★☆☆☆