人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

13階段

5年前に、小説で読んだ作品だ。

もうすっかり内容は忘れていたので、そういう意味では初めての作品になるが。

         

監督:長澤雅彦

キャスト: 反町隆史、山崎努

殺人の罪で刑務所にいた三上が仮出所すると、刑務主任の南郷がそのもとを訪れる。

とある冤罪を晴らしたい。報酬はたっぷり出すので、手伝って欲しいと。

家庭の居心地は悪く、過去の罪の重さにも悩まされていた三上は、南郷と共に、事件のあった千葉県は中湊へと飛んだ。

冤罪と考えられる人物・樹原には、事件当初の記憶がなかった。

たったひとつ思い出したものは、「階段」。

三上と南郷はまず、階段を探しにかかった。

手掛かりを探す中、南郷は、事件の日に三上が同じこの中湊にいたことを知る。

そのことをひた隠しにする三上。

三上を信じたい南郷。

樹原の死刑執行の時は迫る・・・・・。

とっても良く作り込まれているが、そのぶん盛り込み過ぎてリアルタイムでは分かりにくい。

頭の中で整理しながら観ているので、ついていくのに必死であったEE:AE4E6

それぞれのストーリーが複雑に絡み合い、予想のしない展開の連続だ。ちゃんと理解さえできれば、グイグイ引き込まれるはずだ。

分かりにくさが命取りになっているのが、非常に惜しい。

また、単なる推理ものではなく、命の重さを伝えようとする深さがあった。

「死んでもいい人間なんていない」

「それでも生きていくしかないんだよ」

殺そうとする側、死のうとする側。

そのどちらも、命の重さと向かい合わなくてはならない。

ところで、小説の方の感想に「犯人はまさかの・・・」と書いていたが、その「まさかの」感が全然なかった。

あの人をもうちょっとしっかり出した方が良かったのでは??

キャストの演技は、凄く良かった。

ぽ子のオススメ度 ★★★★☆

ダンナのオススメ度 ★★☆☆☆