BARである。バー。
入る時にちょっと緊張したが、私たちを迎えてくれたのはハタチそこそこと思われる可愛らしい女の子であった。
しかし店内は薄暗く、洒落たバーそのものである。
なので今回はビールを頼んでカレーを待った。
色んな国のビールにカクテルが豊富。
私はコロナビールを、ダンナはベルギービールを。
しかしここからが長い。
スタッフは女の子がひとり、客はそこそこ入っていたのでてんてこ舞いだ。
かなり待ったが、私たちが食べ始める頃に、やっとひとりスタッフが増えた。
もう1杯飲んで待とうかとも思ったのだが、得てしてこういう店の飲み物は高い。
飲みに来た訳ではないのでここはグッと堪えて待った。
「お待たせしてすみません。」
そう言って出されたカレーは、かなり色の濃い、ドライな感じのカレーだ。
チキンカレーとのことだが、肉の塊はどこにも見えない。
ソースに溶け込んで野菜やスパイスと混じり、どっしりと複雑で奥深い味わいである。
キリッとした辛さだが、野菜の甘みがほんのりある。
大人の味わいに、ライスに乗ったレーズンが時々甘みを効かせる。
タップリ入ったライス、ボリュームも味も申し分ない。
かなり好みの味であった。
「カレーの本をご覧になったんですか。」
後から加わった男性スタッフはマスターのご子息とのことだ。
彼自身もカレーが好きなようで、色々と話をしてくれた。
待ち時間は厳しかったが、気持ち良く美味しいカレーを食べた。
ムードのいい店なので、お金がある時にちょっと飲んでみたい店でもある。
ぽ子評価です。5段階で、
味:「5」
量:「4」
価格:「3」
総評:「4」
「自家製チキンカレー」 900円
同じものだが、光の加減でこんな風にも。