ちょっと前の事だが、仕事の帰りに家に向かって自転車をこいでいた。
横断歩道を渡っていたら、渡った先に左から人が私の前を横切ろうとしているのが見えた。
このままいくとタイミングばっちりでこんにちはである。
行くか?退くか?チャリはどんどん進んでいるので瞬時に判断しなければならない。
相手を見る。
私に気付いているか?止まる気はあるのか?
それ次第でもある。
見てブフッとなってしまった。
その人間はまず男女の性別が不鮮明であった。
その理由のひとつでもあるのだが、まるでシャレッ気がなく、その人を音で形容すると「ボサボサ」とか「ダラダラ」とかそんな感じなのである。
何より
麻原彰晃ソックリなのだ。
それゆえ目が細く、ボーッと前のみを見てユサユサ歩いているので、どうやら私の存在に気付いている気配はない。
コレは私が「止まれ」である。
本来ならこのような場合、全く回りに気を配れず当たり前のようにえらそうな態度で歩いていく輩に小さな怒りを感じるのだが、今回は「こいつじゃ仕方ない」、なぜかそう思わざるを得なかった。
教祖の威厳があったのではない。
幼児は地域の大人たちが守ってやらなくては、そんな感覚に近い。
良く見るとどうやらそれは女性のようであった。
確かビールの懸賞かなんかでもらえるJリーグの「勝ちT」らしきものを着て、短パンと昔ながらのビーサン、長い髪は後ろでひとつに結わいているが、前髪も作ってなくパカンと額の上でキレイにふたつに分かれている。
推定彼女はそのまま横断歩道の先の釣具屋に向かっていった。
これだけならすぐに忘れてしまうところなのだが、今朝空き缶を回収場所に持って行った帰りに再び推定彼女とすれ違い、ぶったまげた。
1つはまた会ったことに、
もう1つは私の家にすぐ近いここで会ったことに、
もう1つは推定彼女が今度はマリナーズのTシャツを着ていたことに。
この時初めて前回のこの麻原彰子の記憶が甦ったのだが、かなり衝撃であった。
恐らく推定彼女は私など雑草ほどに見えていないだろう。
私はあなたを知っているが。
つまらない話を長々としましたが、タイトルに書いたように、私、今日万引きをしてしまいました。
3時の休憩に会社の隣のコンビニにコーヒーを買いに行ったのだが、レジ前にEdyのパンフレットとその横にカードが入ってると思われる袋、カードゲームのカードなんかが入ってるアレに似た袋だ、それを見つけた。
そういえばずいぶん前に見たときには欲しくてもなかったのだ。
やっと入ったか、もらって行こう。
私はパンフとカードを手に、会社に戻った。
まだ時間があったからパンフを読んでみたら、「Edyのカードを300円で購入して下さい」と書いてあった。
購入!!
やっべー、持って来ちゃったよ、何だよタダだと思ったら!!
回りは爆笑している。
コンビニは会社の隣だし、私はちょくちょく行くのだ。
制服を着たまま行ったし、第一私は小心者だ。走って返しにいったがムチャクチャ恥ずかしかった。
ほんっとうにオッチョコチョイである。
ところで今日は実家の母のところに米を貰いに行ったが、「銀行でお金下ろしたら、お金取ってくるの忘れちゃってー。」
「暑いから帽子を取りに家に帰ったら、何しに帰ったのかわかんなくなっちゃってねぇ。」
母の話には終わりがないので適当に引き上げたが、まぁそんな母である。
ぽ子の生みの母である(笑)