人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ゲーム計画が・・・。

結局部屋は、「見た目ちょっときれい」というまでにならなかったのだ。

根本的に汚すぎるのだ。

どうする?

片付け終わり。ゲームだ。人間のクズ、上等。

現在2つのゲームを同時進行しているが、

そのうち1つはタイピングのゲームだ。

こちらを優先する。

ゲーム=遊び、の後ろめたさがあるからだ。

もしここでダンナに踏み込まれても、

「なに?タイピングの練習してるんですけど?」とちょこっと丁寧な言い方なぞしてカッコつけてりゃいいのだ。

結局、もう1本のRPGの時に帰って来ちゃうんだけど。

キャンプの間、ゲームができなかった。

できなかったのもあるけど、「できなかった」という思い込みも大きい。

「もうダメだ」「どうせダメだ」と思いながらやるのでボロボロだ。

戦争映画ですぐ死ぬタイプだ。夢でも良く死ぬ。

娘ぶー子が隣に座って見ている。

「・・・やる?」「うんっ。」

くどいがこれはタイピングのゲームなのだ。

彼女はゲーム感覚でみているが、ひとたび興味を持って始めたら

すっかりタイピングをマスターしている、という代物なのだ。

ぶー子がゲームをしている間、私はパソコンで遊んでいた。

ふっとぶー子のやっているところを後ろから見てみると・・・。

上手い・・・。

そうだった、彼女は音ゲーの代表格・ポップンミュージックは狂ったようにやってたし、

毎日PCには向かっているので、キーボードを打つのも速い。

その速さは単語入力の場面でさらに際立つ。

黙って見ていたがついに「・・・すげえ・・・。」と言ってしまった。

とたんに「まじすげー。」と言ってぶー子が振り向いた。

え??

誰がこれやって・・・。

「デモプレイだよ~~~ん!」

デモ!!騙された!!

しかも2回目だった!!

2度も同じ手に騙されるなんて、振り込み詐欺に要注意だ。

結局ぶー子はデモばかり見ていた。

あんなに待ちに待ったゲームの時間を削ってやったのに、何てこった。

親の心子知らずだ。

皿を洗い終わって代ってもらい、もう1つのゲームをやる。

やっていたらまたぶー子が隣に座った。

とにかく弱いのですぐに全滅する。

「ここに私もいるからね。」ぶー子がニコニコしている。

ダンナも帰ってきたし、ご飯の支度がある。

私には時間がないのだ。寝ることを優先するから時間がないのだ。

「先に進んで。」コントローラーを渡す。

結局ぶー子に私が滞っていたストーリーを進めてもらった上、レベルも上げて、アイテムも稼いでもらった。

私は時間の使い方も悪い上、ゲームの要領も悪いのか。

あんなに気合を入れて今日はゲーム日にすると決めたのに

一体何だったのだ。

ぶー子がゲームをやってる間にしこたま飲んでしまったので、もう酔った。

明日からもっと真剣にゲームに取り組もうと思う。