人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ガンダム無双・ ~ヒンギス法~

そもそもは、娘ぶー子が三国無双をやっていたのだ。

詳しく言うと「三国無双3empires」である。

 

私は時々、嫌でも見えてしまうそのバトルシーンを見ていただけだが、それも何度も繰り返しているうちにだんだん興味が出てくるものである。

目的は何?

どこへ行く?

何より「なんでそんなに強い?」である。

 

とにかくアリのように現れる敵を、バッサバッサ斬っていくのである。

そのうち私はそれを「気持ち良さそうだ」と思うようになった。

「ちょっとやらせて。」と言うまでにはそれほど時間はかからなかった。

 

 

基本的に強い。

ボタン操作が分からずに適当に押していても、面白いように斬れるのだ。

それは快感である。

もちろんちゃんと技を覚えてボタンを押せばもっと効率よくいくらしいが、何もわからなくても楽しめる、敷居の低いゲームだったのだ。

 

本来は作戦や目的もあるゲームなのだろうが、私は斬るだけで充分に楽しんだ。

これはダンナにも教えてあげなくては、彼は人生の楽しみをひとつ逃してしまう事になる。

 

「う~~~~ん・・・・。」

ダンナは「嫌だ」とは言わない代わりに、興味がなければ簡単には食いつかない。

まぁ逆を言えば、強引にやらせる事はできるのだ。

私とぶー子で言葉巧みにコントローラーを握らせる。

 

結果、それ程楽しみもしなかった代わりに、つまらないとも言わなかった。

キャラクターにもっと思い入れがあれば、ハッ、そうだ!!ガンダム!!

 

私達は、初代ガンダムの世代である。

ダンナはガンプラが好きで、良く作っていたらしい。

 

 

で、ガンダム無双となったのだ。会社の上司が持っていたのを借りた。

 

私達は現在ドラクエをプレイ中で時間がなかったので、正月休みを利用してやることにした。

が、結局私は一度もできなかった。

ダンナはぶー子との協力プレイのような事をやっていたが、そこそこ楽しそうである。

早くやりたいと思いつつ、やっと私がプレイしたのは昨日、上司への返却日はとっくに過ぎていた。

 

私はこのゲームについて何も知らない。

ぶー子がチャチャッとセットしたものをやるだけである。

2人で協力して進むものだ。

ストーリーなど全くわからない。

 

「はい、スタート!」と言って始まり、「じゃあ左の方から行って。」と言われればその通りに進み、ボスをあと2、3発で倒せるようにしておいたのを私にとどめを刺させる。

 

私は私で、時々画面中央に出る「誰々がピンチ!!」というような情報も、現れたアイテムも見過ごすので、その度ぶー子に「そこにあるから取って!!」、「大事な事出てるからちゃんと読んで!!」と怒られる。

 

 

しかし彼女の意外な一面を見た。

以前テレビで「ヒンギス法」という、天才テニスプレイヤー・ヒンギスを育てた人の指導法をやっていた事があったが、まさにそれである。

「ひたすら褒めて伸ばす」。

まさにそうやって私を伸ばすのである。

 

「あ、ほら、こんなに強くなったよ。」

「そうそう、上手くなってるじゃん。」

彼女は褒め言葉を絶やさない。

私は満更でもなく、これからも頑張るぞ、と思うのだ。

 

 

しかしゲームの趣旨は、相変らずわからない。

ただぶー子に与えられるミッションをこなすだけである。

それでも、新しいガンダム無双が出ているようだが、我が家にひとつあってもいいかもねぇ、と思い始めている。