寝込んでいたので、調理ということをまともにやっていなかった。
ずっと気になっていたのだ、元気になってまず着手したのは野菜の調理である。
というのも、日曜日に片品へドライブに行った時に、しこたま野菜を買い込んであったのだ。
何となく野菜が高い、と思っていたところに、新鮮野菜が激安。戦後の闇市がごとく(生まれてません)、ウハウハ買い込んで来たのであった。
そして、それらが入っていた保冷バッグを開け、愕然とした。
・・・・・腐っとる・・・。
半分ほどが、腐っていた。
買った時は見るからに新鮮でピンとした野菜ばかりであった。
中にはビクともしなかったものもあったが、ダメなものは絶望的にダメ、と両極端な結果だ。
まぁ良く考えれば、そりゃそうだ。保冷バッグと言えば聞こえはいいけど、保冷剤が入っていたわけでもなく、放置と同じだ。
言い訳がましいが、私は最近、野菜の保存法をいちいち調べてそれに倣うようにしている。
なにしろすぐ忘れて放置だ、冷蔵庫の野菜室は1ヶ月もすればどえらいことになる。
せめて然るべき保存法を守れば、もう少し猶予ができるのではないかと思ったのである。
そしてこれは非常に有効であった。もつもつ!!野菜たちの寿命は劇的に伸びた。伸びただけでなく、それなりに鮮度も保たれている。
一番びっくりしたのは、セロリ。
水に浸けておくといいとのことなので、ざっくり切って水の入った保存袋に入れて冷やしておいたのだ。
もう一週間以上経つが、買った時よりもパリッとしている気すらする。というか、早く使えって話(笑)保存袋に穴が開いたらしく、野菜室が水浸しになっていた。
こんなことならサッサと闇市の、保存の処置だけでもするべきだった。
あんなに新鮮だったのに。
ちなみに生き延びたのは、ピーマンとズッキーニ。タフだぞ。
甘長とうがらしは、まぁ頑張っている方。
トマトは白カビが生え、オクラはところどころ痛んでいた。
ししとうはほぼ全滅。
理科の実験か。夏休みの自由研究か。こんなことにばかり詳しくなっていく自分が情けない。
番外編。早めに火を通しておいたとうもろこしは、甘くて激旨であった。ほぐして、ダンナの弁当箱のご飯入れるところに詰め込んでおいた。驚け。
それにしても、やりきれない。あれを、ちゃんと鮮度の高い時に美味しく食べたかった。
悔やみながら野菜室から、ピッチリとラップに包んであったナスを取り出す。こうやって保存しておけば、こんなことにはならなかったのだ。ラップを剥がしていく。
・・・・・腐っておった。
そういえば、これを買ったのはいつだったか。保存法も、永久ではないことを思い知る。
下手に保存の処置などすると、逆に甘えが出てしまうのが難点であった。