人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

 

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消滅の始まり

12月2日は、ミュウの命日だった。あれから2年。本当に、あっという間だ。

酔った勢いでミュウの写真を探して見ていたが、最後の方はもうガリガリに痩せていて、まともに見ることができなかった。私の記憶のミュウは、もっとふっくらしてぬいぐるみのような子だ。トゥルニャン、と甲高い声で鳴く。ツンデレで、掴みどころのない子であった。

命日だ、呼べば何かが起こらないかと期待したが、何も起こらなかった。骨壺の写真も撮ったが、特別なものは写らなかった。

ミュウはもう存在しない。魂はどこへ?

 

母が骨になった時にも、愕然とした。肉体の消滅。

しかし、魂も残らなかった。呼んでも、返事があったことなどない。

 

私は時々考える。私の消滅。

どうしたことか、私は肉体から離れてしまう。肉体は空っぽだ。ただの器だけとなり、それもどんどん失われていこうとしている。死んだら最後だ。後はもう、失われるだけなのである。

 

私はどこかでそれを見ているだろうか。

棺は焼却炉に入り、私の体は燃える。

魂を具現化してきた、もうひとつの私。

「今生の別れです。」

シゲちゃんの霊柩車が去る時、斎場のスタッフが言った。今生の別れ。

もうその姿を見ることは、二度とない。

思い出は残るというが、儚いものである。人の記憶は脆い。そこに存在がなければ、失われていくばかりだ。

肉体が消滅した時、魂の、記憶の消滅は始まる。

ミュウよ、私はいつまであなたの思い出を抱えていられるのか。

 

手を合わせながら、思う。

別れは、辛い。

私もミュウも、どうしてこの世に生まれて来たんだろう?