ジャケがカッコイイが、女性だったとは。
監督:ケイシー・レモンズ
キャスト:シンシア・エリヴォ 、レスリー・オドム・Jr
1849年、奴隷制が廃止される前のアメリカで、黒人であるミンティは一家で白人の家に仕えていた。
ところが奴隷主が急死したことにより、売り飛ばされることになったミンティ。
「自由」か「死」かを賭けて、ミンティの逃避行が始まる・・・。
我が国にも人種差別はあるにはあったのだろうが、多くは語られず身近なものではない。
なので、奴隷として生まれ奴隷として生きていく定めに思いを寄せる機会なども、私にはなかったのだ。
それは映画や本に出てくるお手伝いさん、というイメージだったので、物のように売買される運命に驚いた。
いや、そんなことは知っていたような気もするが、それだけであり、関心がなかったのである。「なんか大変だったみたいね」という程度で。
そういった漠然としたものが、目の前に晒されたのである。知っていようがいまいが、驚きはあった。
そんな中で、凛として生きるミンティア。
自分を信じ、神を信じ、黒人の人権を信じ、ただひたすらに突き進む。
その姿は見ていて気持ちが良いが、ちょっと超人的かな!?
実話に基づいている作品とのこと。まぁ超人だから、歴史に残るのだろうが。
余談だが、在籍していたゴスペルグループで歌った曲が歌われていたのだ。
ゴスペルの歴史にも、思いを馳せた。
重い、悲しい歴史の中で歌い継がれたのだろう。
ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★★☆