ドケチはその後も、煮汁、残り汁はとことん炊き込みに活用している。
炊きこみで救済することにより、私は多くの汁を排水溝から食道へと導いてきたのである。
意外なものまで使える発見もあり、このアイデアはドケチ人生の大ヒットであった。
高じて、レトルトのパスタソースなんかも炊きこんでみたりしている。
つけ麺の汁なんかも、無理して飲まなくなったぞ(笑)
おとといの晩御飯は、鍋であった。
ダルい月曜日に上手いこと気温が下がってくれたので、煮込むだけの鍋に逃げる。
忘れ去られていた鍋の素、「パスタ鍋ソース」が発掘され、少々気が重くなってきたころであった。ちょうどいい。
「今夜はパスタ鍋だよ」とダンナにLINEを送ると、予想通り、喜んでくれたのだ。
そうだった、ずっとパスタ鍋食べたいって言ってたじゃん、だからこれ、買ったんじゃん・・・。
しかし見てみたらそれは、「デミグラス味」であった。
普通パスタソースと言ってイメージするのは、トマト系かクリーム系だろう。
正直私もガッカリしたが、ダンナも「俺はてっきりクリーム系かと・・・。」と困惑を隠せなかった。
まぁ結果、そう酷いものでもなかった。ただ、デミグラスが鍋なのだ、薄まったような間抜け感は否めなかったが。
しかし、これで終わりではないのだ。
この残り汁、炊きこみで使えるのである。もう一度、輝くチャンスが残っているのであった。
デミグラス味だ、ここにマッシュルームとタマネギとベーコンを足した。
仕上げにチーズを絡めてもいいかも。
フワフワのスクランブルエッグをのせたら、オムライス風になるねEE:AEACD
ザ・パスタ鍋・デミグラスよ、お前の人生は、ここからなのではないか。
ドケチ炊き込み史上、初の大失敗であった。
悪い予感などまるでなかったのに、出来上がってみたら米が全く硬いままであった。
芯がある、なんていう生易しいものではない。生米状態。
ダンナには風呂に入ってもらい、釜にはワインと水を足して、快速で再び炊飯。
ダンナが風呂から上がった頃、ちょうど炊飯器が炊き上がりのサインを鳴らした。
ふたを開けてみる。
・・・なんかさっきと全然変わってないようなEE:AEB64
味見するまでもない、これはまだ、出来上がっていない。お米、バリバリのツブツブよEE:AE5B1
思い当たることがあると言えば、この煮汁、少々とろみがついていた。そこが敗因か。
とろみ成分が、米への水分の侵入を阻んでいるのかもしれない。
生米よりも、粥の方がマシだ。ヤケクソで水分を大量に足し、「リゾット」となることを願って三たび、炊飯のスイッチを押した。
「・・・という訳で、これが炊けるまでまだ時間がかかるのですが、何なら冷凍ご飯ありますけど・・・。」
するとダンナの返事は意表を突いたものであった。
「いいよ、あるものだけで。」
あるのは、チキンソテーとスープ、ダンナが買って来たイワシの南蛮漬けである。ここにご飯がないと、・・・、
「つまみにすればいいじゃんEE:AE5BE」
こうして呆気なく、火曜日にしてド宴会となってしまった。
長々書いたが、私が言いたかったことは、パスタ鍋の話でも煮汁の炊き込みの話でもない。
こういう訳で、平日なのに飲み過ぎたということだ。
一応報告までに炊き込みの結果を書くと、リゾットにも炊き込みにもなりきれない、ベシャベシャなものができた。
きりがないので、その辺で妥協した次第である。