とは言え、眠い。
このところ起きるまでに何度も目が覚めるような事はなくなり、質のいい睡眠をとっている気がする。
その上、昨日もおとといも飲んでないのだ、体調はすこぶるよろしい。
しかし、かと言って眠くないのかと言われれば、それは別問題である。
ここまでパッタリ眠れるようになったのは、ちょっとしたコツを会得したからであった。
早めに布団に入り、そこからもう限界まで、布団の中で本やマンガを読む。
目玉がグラグラして手に力が入らなくなってやっと、電気を消す。
ここで、寝る前までやっていたゲームのことを思い出すのだ。
案外ゲームの思い出とは、その事実とは裏腹にエキサイティングなものではないという事が分かった。
仮想空間である。夢なのだ。
そのままポヨヨと本物の夢に引きずり込まれていくのである。
これで緊張がほぐれたまま朝までグッスリだが、限界まで眠気を耐えてから寝るので、おのずと就寝時間は遅くなる。
エネルギーは充電されるが、睡魔は蓄積されているのである。
そんな感じで今朝もスッキリ目覚めたが、何となく眠い。
眠いが、眠気を我慢するよりも、寝てから起きる時の方がはるかに辛いという事が分かっているのだ。
眠るなら覚ませ、今日もそうやって自分を励ましながら活動していたのだった。
ダンナと娘ぶー子が出かけると、洗濯である。
私は大きなカゴに洗った洗濯物入れて干し、そこに乾いた洗濯物を簡単にたたみながら取り込んでいる。
面倒なので基本次回までそのまま放置だが、洗濯をするという事はそれをちゃんとたたんで然るべきところにしまい、カゴを空けなくてはならないという事でもあるのだ。
前回取り込んだ洗濯物は、カゴに入って音楽室に置きっぱなしになっていた。
それを寝室に持って行き、ベッドの上でたたむ。
寒いので暖房を入れる。
エルはすぐにベッドに上がり、掛け布団に埋もれるように丸くなった。
時間をかけてそれらをたたむと、エルはグッスリ眠ってしまっていた。
猫同士より、人に懐いているエルである。
この場を離れたら、起きてついて来てしまうだろう。
可哀相に。
私達はよくエルのことを哀れむが、実はどれも大したことではないし、ひねくれて解釈していたりすることが多い。
可哀相がりたいのである。
私は上半身を寝かせ、エルに寄り添うように横になった。
エルは目を覚まし、私の顔中を舐めくり回す。
ママEE:AE595
私はエルの子供になったつもりになる。
サンタイザベル・ぽ子、41歳、飼い猫相手にママゴトごっこである。
寝不足、愛猫、ベッド、ママ。
・・・で、寝てしまう訳だ。
気を張っていたので「ハッ、しまった!」と目を覚ましたが、まだ9時過ぎであった。
危ない危ない、とにかく洗濯しちゃわないと。
空になったカゴに洗い終わった洗濯物を入れて、ベランダに出る。
いい天気だ。
ベランダはポカポカする。
干し終わってそっと寝室を覗いてみたら、まだエルは寝ていた。
厳密に言うと「寝ていたのだが、私の気配で目を覚ました」というところだが、ひとりで寝るなんて、とても珍しい事である。
なのに起こしてしまって、あぁなんて「可哀相」な事を。
私は再び寝室に入り、エルを抱えるようにして横になった。
今度はエルはすぐに目を閉じ、安心したように眠り始めた。
寝不足、愛猫、ベッド、えぅ。
そして私も、安心して寝てしまうのである。
気が張っていたので爆睡はしないと踏んでいたのだが、次に目が覚めた時にはイヤにスッキリしていた。
明らかにさっきとは違う爽快感である。
恐る恐る時計を見ると、11時半になっていた。
GOD、とうとうやってしまった。
あぁ、でも超気持ち良かった・・・EE:AEB63
充電・フル。
酒を抜いてから飲むとテキメン効いてしまうので、明日の忘年会に備え、今夜は飲む。
下地作りである。
とは言っても、すでにもう2日抜いているのだ。
効きそうである、今夜。