フリーマガジンのL25の宣伝を見て、興味を持ったのだ。
恋愛物っぽくて我が家では地位の低いジャンルだが。
デンマークの映画である。
監督:スザンネ・ビア
キャスト:コニー・ニールセン , ウルリッヒ・トムセン
二人の子供を持ち、幸せに暮らしていたサラとミカエル夫婦。
しかし戦場へ送られたミカエルは戦死。
出来損ないだと可愛がられずに育った不良・ミカエルの弟ヤニックは、残されたサラと子供達の面倒を見てくれるようになった。
悲しみに暮れていた3人が、ヤニックによって笑顔を取り戻していく。
しかし、実は生きていて捕虜となっていたミカエルは戻って来た。
大きな心の傷を負って戻ったミカエルはすっかり人が変っていたが、家庭の再建は・・・。
ベタベタの恋愛物ではなく、人間同士の関わり合いを問う話であった。
誰も悪くはない。
悪くはないが、どうしても誰かを責めたくなってしまう。
ミカエルが悪いと言ってしまえば簡単だが、同じ状況におかれたら自分ならどうなっていただろうか。
戦争は人を狂わせる。
幸せに暮らしていた世界とは違うのだ。
そこで大きな摩擦が起きる。
どこまで相手に辛抱強く寄り添えるか。
「ある愛の風景」。
これはサラ、ミカエル夫婦、弟ヤニックのただの愛の風景だが、最後にどんな風景になるのかがやっとわかる。
物足りない終り方だと思う人もいるかもしれないが、私は最後のミカエルに勇気を感じ、感動した。
昔、今でも、なかなか人に胸に飛び込めなかった自分と重なった。
ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆ 愛と言うより戦争物?
ぶー子のオススメ度 ★★★☆☆ 戦争の要素がポイント