前回は、4拍子の曲を3拍子と言い張ったジャーニーの曲だったが、今回は完全な「騙し」のリズムになっている曲を紹介したい。
「騙し」とは、曲の頭を惑わせて混乱させるようなものであり、裏から入っている頭を、ちゃんと表から入っているように聴かせているものが多い。
これはそのパターンの典型、BOØWYの「ビート・スイート」という曲である。
曲の始めから、「1、2、3、4」と声に出して拍子をとっていただきたい。
ドラムが入ると騙された事に気付くはずである。
せっかくだから動画を貼りたいのだが、ライブと言うものが好きじゃない。
PVのあるものについては動画で貼りたいと思う。
で、今日紹介したいのはまたジャーニーだ。
久しぶりに聴くと、本当に懐かしい気持ちになるのだ。
この曲は前回の曲が入っていた「エスケイプ」の次のアルバムにあたる「フロンティアーズ」に収録されている。
キーボードにジョナサン・ケインが入り、サウンドは時代の流れに乗ってポップで聴きやすくなっていたが、この「フロンティアーズ」ではますますキーボードが前面に出て、ヘビーな形相を呈してくる。
この曲も宇宙的な音色のキーボードにガシャガシャとニール・ショーンのギターが絡み、重く、幻想的なサウンドになっている。
「フロンティアーズ」とは「開拓者」という意味であり、「全ての英雄はエデンの東に行ってしまった、私たちは皆、新しい開拓者を必要としている」と歌っている。
洋楽はインストゥルメンタルではない。
歌詞のある「歌」である。
少しでも意味が分かれば、もっと広がって聴こえてくるはずだ。
私がわかるのはほんの少しだが、それでも全然感動が違う。
で、問題の騙しのリズムだが、実は私にはこの曲の拍子の頭が良くわからない。
しかし、変拍子を入れているように騙しているが、実はそんなことはない、という事はわかる。
根気良く拍子をとっていると、途中で表と裏がひっくり返るのだ。変拍子っぽく聴こえる部分で。
それが1コーラスで1セット入るので、結局プラマイゼロでもとに戻る。
Aメロに入るところとサビの途中だ。
ちなみに、今回も娘ぶー子に拍子を取らせてみたが、彼女は「どこも騙してない、普通の曲だ。」と言った。
またしても私がおかしいのか?
4拍子は4拍子だ。
でも「騙し」が入っているように思うのだが。
「フロンティアーズ」
今回もライブを貼っておく。
これは曲に入る前にカウントをとっているので、より分かりやすいかと思う。
曲に入るまでが長いが、この繋ぎは好きだ。
聴いてらんねーって方は、3分25秒あたりからどうぞ。
ライブバージョン
ライブなのに動いてなくてすんません。
探せばあるのかもしれないけど、面倒で(笑)
最後に、サビの部分だけでも歌詞を。
Out on the border
Of a changing skyline
We put hope in front of fear
And all the heroes
Have gone east of eden
We all need new frontiers
最後に「We all need new frontiers」と歌いきったところで、次の曲の「ルビコン」のギターがガジャーン、ガジャジャーン、と入って来るところがまた、イイ。
「ルビコン」も一緒に貼りたかったけど、欲張らずに我慢だ。