人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

第5段階

行って来ました、帰ってきました、カラオケ。

タバコを止めてから実感したのは、酒のめぐりの悪さ。

やっぱりカラオケは酔って気持ち良く歌いたい。

だから早く酔いを回したく、これまで早酔い防止に飲んでいたサワーやカクテルは止めて、ビールを1杯飲んだらすぐに焼酎・ワインに切り替えた。

酔った私を連れて帰らなくてはならないダンナは、「そんな事しなくていいっっ!!」とテンションが上がっていましたが。

その甲斐あって、途中からスッポリ記憶がない。

ダンナは新曲ラッシュである。新曲と言っても新譜ではないが、今回はマルーン5をアルバム1枚分近く覚えてきた。

ビリー・ジョエルも新曲が登場した。

今回は私もビリー・ジョエルをたくさん歌うつもりだったから、ちょっと焦った。

早い者勝ちである。

リモコンでビリー・ジョエルの曲目をチェックしていたら思い出した。

前日焼き肉を食べながら、軽く酔った私は「ピアノマン」を気持ちよく歌い出したのだが、スウィングした体がワインの入ったグラスに当たり、ワインをぶちまけてしまったのだ。

しかも歌はほんの出だしの「It'sNineO'clockOnASaturday」しか歌っていない。

ゴキゲンなあの曲の序盤の序盤だ。まだまだこれから盛り上がるのだというのに、台無しである。

ZEPの「ハートブレイカー」が超気持ちよかった。これが出たら終わりは見えたようなものである。

私はロバート・プラントになりきり、絶叫する。リモコンに唾がたくさん飛んでいた。

この曲が終わると決まりごとのように、アルバムで次に入っている「リヴィング・ラヴィング・メイド」を次の曲が入る前にふたりして歌い出すのだが、なんとその「リヴィング・ラヴィング・メイド」がDAMの曲目に加わっていた。うっそ~!!

2曲続けて入れれば完璧だったな。しかしそんな事になったらぽ子は嬉しくて舞い上がり、面倒なことになっただろう。

気が付いたら家で寝ていた。

猛烈に喉が渇き、100円握り締めて自販機に向かった。

ラーメン食べてないじゃん。そんなに酔ったのか??うー、全然覚えてない。

目を覚ましたダンナにその後の事を聞いたが、ちゃんとラーメンは食べていた。

帰りのバスで眠りこけ、終点まで行ってしまった。

幸い家まで近かったので歩いたのだが、紛失防止に首に下げていた家の鍵を投げ、上着を脱いで投げ、靴を投げながら帰ったそうだ。

ダンナは後ろからひとつひとつ拾って行ったらしい。

何でそんな事になるんだろう?自分でもさっぱり理解できない。

堂々第5段階である。

私ではない。私に降りた誰かの仕業だ。

足が痛むので見てみたら、腫れてアザができていた。なんで??

「バスで転んでね・・・。」

終点に着いて運転手に起こされ、先に席を立ったダンナに顔面から突っ込んでぶつかり、その勢いで今度は逆に倒れたらしい。

今、私は足が痛いが、この時ダンナも顔をヒットされかなり痛かったらしい。

アクエリアスを1本飲んでまた寝た。

夜中に携帯の時報のような音が鳴った。2回。それぞれ違う音で。

気味が悪かったが眠かったので寝てしまったが、朝起きてまずそれを思い出し、ダンナに聞いた。

「メールが来てるね。ぶー子から。」

メール?あぁそうか、まだ携帯が初期設定のままだから着信音が地味なのだ。

ダンナに1通、私に1通、合わせて2回違う音で鳴ったのだ。

しかし夜中だと思っていたら、それはまだ夜の8時であった。

家に着いてサッサと寝てしまい、時間の感覚がズレていたようだ。

つー事は、昨日は8時前には爆睡して、今日9時まで寝ていたことになる。

良く寝た。

おかげで二日酔いはない。

なもんで、飲んでいる。