ない。
起きたらスマホがないのである。
悪い予感はしていた。前日も相当飲んで、記憶がない。
なのでむしろ、スマホがなくても驚かなかったぐらいだ。やっぱり、という感じだ。
まず、パソコンからスマホに発信音を出してみた。
しかしそれは、どこからも聞こえてこない。この家にないことが確定する。
記憶をたどる。
打ち上げで飲んで、カラオケに行った。それだけである。
そのどちらかの店にある確率が高い。
1軒目には、カラオケの時点で忘れ物の確認に一度戻ったので、そこにはないことがもう分かっている。
ちなみにこの時、誰の何を探していたかというと、ドラマーのアイコスである。
彼もまた相当酔っていたが、あんな高価で貴重なものがなくなっても「まぁいいや」で済まそうとしたので、1軒目まで戻ったのである。
で、それは結局見つからず、どこにあったかというと、彼のズボンの裾に引っかかっていた(笑)
ということで、怪しいのはカラオケボックスだ。
電話をしたら、そこにあった。
良かった。
結構スマホをなくしてきたが、今のところ全部手元に戻っている。ありがたい話である。
ところが、スマホがないと言っている間、ダンナがそのバンドのグループLINEを見て、笑い出した。
「スマホがない、だって(笑)」
アイコスをズボンに引っ掛けていたドラマーであった。
可哀想に、彼のスマホは見つからない模様。電源も切ってあったそうで、探し出す手段もないらしい。もう諦めていた。
私たち夫婦とこのドラマー親子は、タクシーで帰ったのだ。今思えば、これ「泥酔チーム」ね(笑)
私はトイレで寝ており、ダンナも床で寝ていたとのこと。
他のメンバーは、ビリーヤードをやって帰ったらしい。
タフですねぇ、と思っていたが、スマホが手元に戻り、LINEを見ると、道に迷って寝ているギタリストがいた(笑)
これが土曜日のことだ。
翌日は、Pの9周年である。