人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ドロー

ドロー。

酔ったは酔ったけど、最後まで自分をコントロールできた中途半端な酔いである。

コントロールできなくなるととんでもない事になるんだからこれはこれで良かったんだろうけど、酔いながらも残り時間の計算やラーメンの茹で加減まで考えられてしまうのは、正直おもしろくない。

無責任に酔うから良いのだと気付いた。

しかし意識を保てたお陰で、おもしろいものも見れた。

ダンナがどんどん酔っていく様をつぶさに見ることができたのだ。

ところで洋楽の歌本の存在が完全に消えていた。

私は曲を決めてから入れずに、歌本をパラパラめくりながら目に付いた曲を入れていたのでこれはかなりの打撃である。

ぽ子的には大して役にも立たないのにクソバカでかいだけのリモコンで、アーティスト名の頭をAだとかCだとか適当に入れてページを繰っていくのである。

本と違って一度に見れる量が少なく、2、3ぺ-ジめくるとぽ子は飽きてしまう。

なので今回は「マイ歌本」とDAMの邦楽の歌本を併用し、懐かしい邦楽に徹する事にした。

LOOKの「シャイニンオン、君が哀しい」を入れたあたりから、ダンナの様子に変化がでてきた。

これは2人で歌う曲である。

低い方のパートをダンナに歌ってもらったが、曲が終わって隣を見るとデンナは目をつぶってテーブルをピアノにして、弾けるはずのないピアノを気持ち良さそうに弾いていた。

い、一体いつから弾いてたんだ?

続いてまたLOOKの「追憶の少年」を入れた。

これは画像が素晴らしく曲に合っていて、図らずもウルウルしてしまった。

歌い終わって隣をみるとまた・・・弾いていた。

どうやら完全にスイッチが入ったようである。

ぽ子、置いていかれ感。

一方ダンナは新曲ラッシュである。

新曲と言っても「新譜」という意味ではない。歌うの初めてよ♪の新曲である。

ワーナーから出ている洋楽のオムニバス4枚組を繰り返し聴き、覚えて来たようで、曲目リストもマイ歌本に加えられていた。

アトランティック・スターの「オールウェイズ」が入った。

この曲はこれまでも何度か入れたことがあるよ、と言うと全然覚えていないと言う。

ええっ?!確かにそんなにしょっちゅう入れないけど、何年もかけて時々歌ってきたじゃん!!

それをあたかも新曲のように入れてるダンナにビックリだ。

ダンナはダンナでこの曲がデュエットであると知り、ビックリしている。

どうやって曲選んでるんじゃい。

ちなみに毎回うろ覚えで歌うのでヘロヘロだが、前回はトランスバージョンで覚えていたぶー子がちゃんと歌ってたよ、と言うと、

「ヒェ~~~~!!」と裏声で叫び、気をつけの姿勢で若干後ろに傾きながら突如飛び上がった。

そ、そんなに驚かなくても。

ダンナの新曲はまだまだ続く。

どうやらタイトルを見ても曲が出てくるまで分からないようで、曲が始まって「この曲か」という状態のようだ。

ダム・ヤンキーズの「ハイ・イナフ」。

私は初めて聴いたが、ハードロックバンドのバラード、という感じの曲だ。

しかしキーが高いらしくヒーヒー言っている。

ダム・ヤンキーズのハイ・イナフ。

キーの方もハイ・イナフである。

ところで私も1曲だけ新曲を歌った。しつこいが新譜ではない。

ビリー・ジョエルの「イタリアンレストランで」がいつの間に入っていたのだ。

私は狂喜してすぐにこの曲を入れたが、これはね・・・、ぜひ歌って頂きたい。

その際、絶対に事前に練習などしないで欲しい。

ひたすら曲を聴き、何となく覚えておくぐらいで挑戦するのが良い。

中盤からテンポが上がるが、どう歌っても英語に聞こえないのである。

ヒョポポポ、シャパショポ(笑)

自分で歌いながら笑いが止まらなかった。

残り時間15分前。

それならあと2杯飲める、と、この頭の冴えっぷり。

いつもなら時間の観念などとうになくしている頃であるから、15分前にワインをカラフェで頼んだりしてしまったりしたが、やはり今回は悲しいことに元気いっぱいである。

しかしそれなにり酔った証拠に、今回も一青窈の「ハナミズキ」で泣き、デッドオアアライブの「アンド・カウント・2・テン」でヨロヨロ踊った。

そんな訳で今回はドローとして欲しい。

帰りに花月でラーメン食べた。

麺硬めで、ニンニク下さい、ちゃんと覚えてるぞ。

バスで終点まで寝てしまったが、終点がウチの近所のミニバスで助かった。

二日酔い、全くなしである。

よって今日も昼から飲もうぞ。