人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

奴隷

飲んでしまった・・・・・・・・。

 

今週は土曜日のライブが終わるまで絶対飲まない、そう決めていた。

ダンナは早々に「水曜か木曜に飲む」と宣言していたが、「どうぞご自由に、気の毒なアルコールの奴隷さん」ぐらいな気持ちで、私はまるで動じなかったのである。

いける、今週はいける。

半面、危険も承知していた。何度も直前に翻った過去がある。

動じるな、動じるな。今夜飲んでも、何もいいことなんかない。

ゲームできない、翌日つらい。

考えてごらんなさいよ、何もいいことなんかありゃしない。

 

しかし、理屈じゃないのだ。はい、私は酒の奴隷であります。目の前に出されるとひれ伏して、つい飲んでしまうのである。

本当に驚いた。

ダンナが家に帰り、風呂に入っている間に突然気が変わったのだ。

飲みたい。

一度そう思うと、もうどうにも止められない。

飲める。

そう決めた時の多幸感。私はなにをあんなに頑固になっていたのか。

こういう時、頭の中は織田哲郎の「いつまでも変わらぬ愛を」のキラキラしたイメージに包まれる。

しかし飲む予定じゃなかったので、役者が揃っていない。冷蔵庫を覗くと、二日酔い用に温存したコーラ味のサワー(高アルコールですぐに酔える逸品)と茶割り缶(低アルコールでお茶の味)しかなく、もったいないがコーラの方を飲むことにする。すぐ酔った。

 

すぐに酔ったので、止まらなくなった。

ワインクーラーから飲みかけのワインボトルを出してくる。

お母さん、今週もダメでした。

こうして失敗体験を重ね、私はますますくそったれに磨きをかける。

だから週明けはたまらないのだ。木曜日につまずいている場合じゃない。

ライブは明後日だぞ、大丈夫かー。

 

私はその現実から逃げたかったのである・・・。