スマホのメモ帳には、夢が詰まっている。
行きたい場所。
読みたい本。
観たい映画。
食べたいもの。
そういったものを、カテゴリー分けしてメモにしているのだ。こうして残しておけば、忘れることはない。いつか叶えられる、夢。
そんな中の、「TRIP(遠)」を開く。この土曜日は、予定がなかったのだ。一日空いているので、どこかに出掛けようということになった。
あきる野市のしいたけ。
上高地。
道の駅さかい。
そんな候補に紛れて「おんり~ゆ~(足柄)」という文字が。
おんり~ゆ~だと?なぜにオンリーユーでもなくOnlyYouでもなくおんり~ゆ~??酔って入力したのか?
気になって、検索してみる。オンリーユーで。
あった(笑)おんり~ゆ~。温泉だ。おんり~湯~。
HPを見ると、「広葉樹林に囲まれた露天風呂」、「野鳥のさえずりや、側を流れる上總川のせせらぎ」などと魅力的である。
暑くて外を全く歩けない状態であった。電車で移動して温泉なら、体に負担も少ない。どころか、温泉でデトックス、サウナで整っちゃったりしていいことづくしではないか。
決まった。
土曜日はおんり~ゆ~へ!
新宿から小田急線で1時間半。「開成」。開成??
山が近くに迫る。
予約した送迎バスで向かったのは、山の奥深くであった。
確かに森の中の温泉のようではあったが、HPの写真は盛ってるだろwなスケールで若干肩透かし。
それでも、サウナに出たり入ったり、ぬる湯にず~っと浸かったりでかなりのんびりしたのだ。
ところでサウナだが、今回も「整う」というような状態にはならなかった。
そもそも水風呂がなく(もしかしたら見逃していたかもしれない)、水シャワーで代用したのだ。その時点で諦めてはいた。
完全に体を預けられるデッキチェアがあったので、そこで「整い待ち」をする。
これまでで一番「整う」に近い状態と思われたのは、音の聞こえ方が変わってきた時である。
それもなく、ただ気持ち良く伸びていた。
何も起こらなかったが、気が付くと呼吸が非常にゆっくりになっていて、異様に呼気が長くなっていた。というか、吐き切って、しばらく止まっているのだ。
整わずとも、何かとてつもないリラックス効果があったのではないかと思う。
一歩間違えたら死にそうだがな。
こんな感じで私の入浴時間がどんどん伸びているために、ダンナの待ち時間も伸びていた。ところが今回はダンナもサウナ水風呂を3往復もしたようで、さほど時間差はなくなっていた。
「整う、みたいな感じにはならなかったけど、そういう状態があるって言うのは何となくわかるような気がする。」
先にダンナに整わせたくない(笑)整うなよ。待っとけ。
そして、お楽しみの風呂上りのビール。外の木々を眺めつつ、至福の時だ。
しかしまぁ、ビールもつまみも温泉料金だ。あまり品揃えも良くなかったので、危うく3300円のボトルワインに手を出すところであった。
宿泊もできる温泉だ。ここは日帰りよりも泊まっちゃった方が楽しめそうである。飲み物は持ち込みで。できるかどうかは要確認。
ハンモックや、
デッキチェアがあるので、
もう少し涼しい時期に、本でも読みながらのんびりするのも良さそうだ。
15時50分のバスでまた開成駅に戻り、1時間30分かけて新宿に出て、地元に着いたらまた乾杯。
温泉行って帰っただけなのに、一日がかりであった。
TRIP(遠)。
久し振りのプチトリップとなった。