サウナその後。
すっかり忘れていたが、またサウナに入って来たのだ。
前回は「ととのう」とは程遠い体験で終わっていたが、私はまだ諦めていなかった。
ととのうまでの道のりは、人それぞれ。
長くともそれが私の道ならば、何度でも挑戦してみたいと思う。
今度は手順をしっかり調べ、忠実に沿うようにした。とはいえ、そう前回と大きく変わることはなかったが。
体を洗ったら、体を良く拭いてからサウナにIN。
上の方が暑いというので、下を陣取る。
暑いわEE:AEB64
やっぱり暑い。死ぬほど暑い。死ぬんと違うかというほど、暑い。
しかし一度経験しているので、分かっている分だけ気が楽だ。頭の中で、「ヘイジュード」。7分の曲である。
最後のリピートまでいけば、頑張った方になるだろう。
あまりの暑さに、構成遭難EE:AE5B1
げ、限界、時計を見ると5分ぐらいか。良しとしようEE:AE5B1
サウナを出たらかけ湯をしてから水風呂へ。
拷問かよEE:AEB64
ツラいがやはり、2回目ともなると「わかっちょるばい」という覚悟はできている。ヤケクソで肩まで入った。
こう考えると、前回よりはサウナも水風呂もマシになっていた。あくまでも体感というより気持ちの問題だが。
しかしこういうことは、気持ちなくして先には進めないものである。
耐えた。
1分ぐらいかな(笑)
そして露天の休憩スペースでボーッとしてみたが、何も起こらなかった。
期待するからいかんのかな。
ニュートラルな気持ちで・・・、などと思うと、全くのニュートラルである。
変化がないので、2ターン目へ。
2ターン目は、明らかにさっきより慣れていることが分かった。
言いましてもほんの少しばかり伸びての6分ほどだが、気持ちはそんなに苦しくなかったのだ。
無理せずこの辺にしとこう、ぐらいの気持ちでサウナを出た。
そしてまた水風呂に入るのだが、ここで大きな変化が起こった。
まず、ちょっと我慢して入っていたら、気持ち良くて出られなくなってしまったのだ。
不思議な感覚だ。
確かに冷たいんだけど、柔らかいというか温かいというか。とにかく気持ちがいい。
やがて、音の聞こえ方が変わってきた。
説明しづらいんだが、フワ~ッと遠のくような感じなのに、ひとつひとつの音がくっきりしているような。
その時良く聞こえたのは水の流れる音だったが、それが妙にキラキラと聞こえてきたのだ。
こ、これは、ととのいの前兆か。
急いで私は水風呂を出て、露天のベンチに座った。
相変わらず音はクリアである。
人のざわめきの、ひとりひとりの声が独立して聞こえるような感じだ。
しばらく不思議な感覚を味わっていたが、それ以上変化はなかった。
うむー、まだまだこんなもんじゃないだろう。
口を開けて恍惚とするとまで言われているのだ。サウナトリップはまだこの先にあるはずである。
私は三たび、サウナへ向かった。
サウナも水風呂も、今度はもっと長くいることができた。
特に水風呂はまた気持ち良く、このままだとホントに死ぬんじゃないかと思うほど出られなくなってしまったので、適当で切り上げた。
しかし今回はさっきのような変化はなく、ただ気持ち良かっただけである。
何となくピークが過ぎてしまったような気持ちになってしまったので、これでおしまいにした。
これが前回のサウナ体験である。ますます「ととのう」という感覚に信憑性が出てきた感じだ。
もしそんな世界があるなら、合法トリップじゃないか。
あぁ、感じてみたい。
私のサウナ道は、まだ続く。