人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

やかんとは

やかんを買い替えたのだ。

 

どれぐらい使っただろう、私はよほど壊れでもしない限り買い替えないので、相当長く使っていたはずだ。

で、今回壊れたのかと言えばそういう訳ではないのだが、中のコーティングもハゲてるし、そもそも汚れが落ちなくて汚いので新しいのが欲しくなったということである。

ここにもちょいちょい登場したので、「汚ねえ」と思った人もいるかもしれない(笑)

 

       

 

新しいものをねだるにあたって、「綺麗に使うから!」「ちゃんと洗うから!」と頼み込んだ。それでやっと気が付いたが、なんでやかんばかりこんなに汚いのだろうか。

考えてみれば、私はやかんをしまったことがない。

そもそもしまう場所が確保されていなかったのだ。常に出しっぱなし。

使用頻度が高いということもあろうが、それだけではないような気がする。これは出しておくものだというか、どうも鍋よりも地位が低い扱いであった。

 

そのくせ、洗わない。

使用用途は、ほぼ「湯沸かし」だ。あれは洗うものではなく、乾かすものであった。

結果、コンロに出しっぱなしで洗わないのだから、汚れもする。汚れて落ちなくもなる。

次に買うなら愛着が持てるようにちょっと洒落たやつを買ってもらおうと目論んでいたのだが、これでは説得力がないし自分自身も今後が不安だ。

反省した。

フィードバック。

やかんの収納場所を確保し、毎度洗ってしまうことにする。やっとだ。サンタイザベル・ぽ子、52歳。

 

そんな誓いを立ててホームセンターに赴いたのだが、思ったよりもやかんの品揃えが悪い。

そもそも洒落たやかんのイメージなどできていなかったが、それにしてもである。ステンレスのいかにもやかん然としたものばかりであった。

たったひとつ、異彩を放っていたのが、鍋にもなるツーウェイやかん。ってか、ほぼ鍋だ。こんなん鍋じゃん。ってか、鍋にもやかんにもなるんか。ふたつ買ったと思えば半額だ。

思えばやかんとは、なんと用途が狭いものなのだ。湯を沸かすのも茶を沸かすのも、鍋で可能ではないか。しかし抵抗があるのはなぜなのか。やはりやかんはやかんであって欲しい。私は湯沸かしのエキスパートが欲しいのである。

しかし湯を沸かすだけの時代は終わった。「鍋にもなる」湯沸かしのエキスパートだ。

 

洒落てないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし「気に入っている」というのは大事なことだ。

愛がないと大切にできない。

注ぎやすいし洗いやすいし容量もあるし、気に入っている。

 

大事にするよ。