人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

タイプ「ミッツ」を攻略する。

ひょんなことから犬と暮らし始めて、もうすぐ一ヶ月が経とうとしている。

犬を飼うのは初めてのことで、戸惑うことばかりだ。まさに「勉強中」という感じである。

しかし動物はもともと好きだったので、犬の性質については少しばかり知識はあった。

猫との大きな違いは、犬にはしつけが必要なことと、序列を作ろうとするので犬より下にならないこと。

これが結構難しい。

威張ればいいってものでもないし、甘やかせばそれが固定してしまう。

いずれにしろ信頼関係がないことには始まらないので、まずはそこからであった。

可愛がろうにも、最初は怖い。

距離を縮めてくれたのは、散歩であった。仲良くなるのに、そんなに時間はかからなかった。

 

しかししつけとなると、また別の話である。

主に困ってるのは、散歩の時にグイグイ引っ張っていくこと、他の犬に吠えること。

ネットに載っている方法を試してはいるが、そんなんでは全く歯が立たない状況だ。

それでもそんなに悲観してはいない。むしろ、攻略を楽しんでいると言っていい。

ゲームと同じだ。

違うアプローチで攻める。違う変化がある。

「犬」というひとくくりで考えると、すぐに詰んでしまうだろう。みっちゃんは「犬」の中のタイプ「みっちゃん」だ。ネットの方法から一歩踏み込んで考える。

 

と言うのも、どうもみっちゃんは、そんなにアホではないようなのである。

確かにグイグイ引っ張っては行くが、コースはこっちに従ってくれる。私がみっちゃんの右に並ぶのか左に並ぶのかも見極めてから進む。

しつけが上手くいかないのはみっちゃんが悪いのではなく、トレーナーとなる私なのではないか。ならば変わらなくてはならないのは、私の方なのである。

かくして、あの手この手でアプローチしている最中だ。

 

「引っ張らないで」ということを、どう伝えたらいいのか。

昔観た、ヘレン・ケラーの映画を思い出す。

みっちゃんには「引っ張る」という概念がない。自覚のないものを止めさせるには、どうしたらいいのか。

ネットでのしつけ方法は、「引っ張ったら止まるか、急にコースを変えろ」というものが多いが、これだと全然進めなくなる(笑)

なので今は、無駄に褒めちぎってるところだ。ちょっと歩いたらスピードが上がる前に褒めてご褒美。

するとまたすぐご褒美がもらえるかと振り向く。結果的にスローペースだ。これでいいのか??(笑)

犬とのすれ違いも、誤魔化すだけでは足りないので出会った時点で先にご褒美をあげてしまう。

 

こんな結果もどうなることやら。三日後には違うことをやっているかもしれない。

まぁ楽しんでいこうと思う。

そうしないと、お互いに辛くなりそうだ。

焦らずのんびりいこう。