人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

手土産の行く末

困ったものが、冷蔵庫に入っている・・・・・・。

父のところに集まると、帰る時に父は色々持たせてくれるのだ。

用意した手土産、食べ切れなかったもの。

手土産は、チーズやパン、スイーツが多い。

前回もたくさんもらって帰って来たが、翌日我に返ってその「重さ」を知った。

これ・・・、どうするん・・・EE:AEB64

食べたことはある。

子供の頃だ。先入観なしに、普通に食べた。

ただ、日常的に食べていた訳ではない。せいぜい、一度か二度だ。

珍しかったので覚えている。

そして先日父の家で集まった時にも出されたが、誰も食べなかった。

私もギョッとなったが、誰も食べないので父が気の毒だったのと、酔った勢いで食べたのだ。

シャクッという歯ごたえ。

まさに、それだ。

「これ、ちょっと味付けが甘かったんで、オレ、ダメなんだよ。」と言って父は、それを全部私によこしたのだ。

酔ったとはいえ、食べられたのだ。不可能ではない。何ならまた酔った時に食べればいい。

そう考えて、貰って帰ってきてしまった。

協力者、ゼロ。

そしてそれはまだ、ほとんど手つかずで冷蔵庫に入っている。

佃煮だ。日持ちはする。

それでもいい加減にそろそろ食べないと、全部捨てることになってしまう。

食べ物を捨てるのは、辛い作業である。

それが生前の形をそのまま残しているなら、なおさらである。その量が多ければ、なおさらなおさらである・・・。

先日ふと思い出して、ひとりで飲んでいた時に食べてみた。

味は、問題ない。普通の佃煮だ。確かに甘めだが、正体を知らなければ、普通に美味しい。

しかしその「正体」が、いかんのだ。それだけで、こんな拒絶反応が出てしまうのである。

イナゴの佃煮。

エビだと思い込んで、できるだけ多くを口に入れた。こんな勇気は、そうそう訪れるものではない。

あと何回酔えば、全てのイナゴを成仏させられるのか。

協力者、求む。