人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

偉大なるα

3泊4日の旅行であった。

旅行といっても、向こうに住んでいるダンナの両親にオンブに抱っこのツアーである。

お客様扱いでVIP待遇だ。かたじけない。

とにかく、家を出るなりサンダルが崩壊し、これを直すか新しいものを買うかしなくてはならなかったのだ。

早めに空港に着いたつもりだったが、ダンナの実家に手土産を買っていたら、「10時30分発福岡行きのお客様、お急ぎください」のアナウンスである。

まだ30分もあるのに、羽田はせっかちである。

なのでミスターミニットに駆け込んだのだが、「これ、直りますか?」と履いたまま片足を上げてミニット君に見せたら、ミニットめ、「あー、それはもうダメです。」とひとこと。

ダメです。

あなたが直せないのではなく、このサンダル自体が再起不能だと、ひと目見ただけで一言で断定だ。

そりゃ困る。

アロンアルファを買って、乗り場に急ぐ。

手荷物検査では、カメラバッグとアロンアルファが入ったコンビニ袋だけを通す。

ちなみに「30分前」を切っている客は専用の入り口があり、ファストパスだ。

ちょっと遅れたぐらいがちょうどいいEE:AEABF

何も問題なく通れるだろうと思われた手荷物検査だが、検査員はなんと、「ちょっと失礼します」と言って先ほど買ったばかりのアロンアルファを取り出し、いろんな角度からそれを眺め始めた。

まだ箱に入ったままのものである。

それを目の前に水平に持ち、ゆっくり回す。

オイEE:AE5B1

それ、アロンアルファだって、アロンアルファEE:AEB64

しかし検査員はそばにいた上司を呼び、「これは大丈夫でしょうか」と問いかけた。

上司も上司で、同じようにしてアロンアルファを色んな角度から眺め、しばらく遠くを見てから「いいでしょう」とやっと言った。

アロンアルファ、偉大である。

そしてコンビニ袋からさらに「えーっと、これも同じですね。」と言いながらそれを取り出し、表に返してから「あっ。」と言って黙ってしまった。

それは、容器は似ているが糸ようじである。歯をほじくるヤツ。

もうそれも、舐めるように見てくれ。

数年ぶりに乗った飛行機は、恐怖のひとことであった。

もともと高いところは苦手だが、宙に浮いていると思うと恐ろしくて仕方がない。

ダンナは窓際の席に座らせてくれたのに、これではリアル絶叫マシーンだ。

揺れたりエンジンの音が変わったりするたびに冷や汗が出たが、その度に「ほらステュワーデスさんをごらん。」とか、身近な人で飛行機に乗ったことのありそうな人を思い浮かべて「だから、こんなの簡単で余裕なのよEE:AE595」と言い聞かせた。

帰りは酔って乗る、と決める。

で、酔って乗った(笑)

飛行機怖い人にはオススメである。全然怖くなかったぞ。

梅酒のビンが恥ずかしかったが。

とりあえず帰ってきた。

明日からまた日常が戻ってくるが、順応できるだろうか。

まずは、食べ過ぎた分の調整だ(笑)

痩せなくては。