3泊4日の旅行であった。
旅行といっても、向こうに住んでいるダンナの両親にオンブに抱っこのツアーである。
お客様扱いでVIP待遇だ。かたじけない。
とにかく、家を出るなりサンダルが崩壊し、これを直すか新しいものを買うかしなくてはならなかったのだ。
早めに空港に着いたつもりだったが、ダンナの実家に手土産を買っていたら、「10時30分発福岡行きのお客様、お急ぎください」のアナウンスである。
まだ30分もあるのに、羽田はせっかちである。
なのでミスターミニットに駆け込んだのだが、「これ、直りますか?」と履いたまま片足を上げてミニット君に見せたら、ミニットめ、「あー、それはもうダメです。」とひとこと。
ダメです。
あなたが直せないのではなく、このサンダル自体が再起不能だと、ひと目見ただけで一言で断定だ。
そりゃ困る。
アロンアルファを買って、乗り場に急ぐ。
手荷物検査では、カメラバッグとアロンアルファが入ったコンビニ袋だけを通す。
ちなみに「30分前」を切っている客は専用の入り口があり、ファストパスだ。
ちょっと遅れたぐらいがちょうどいいEE:AEABF
何も問題なく通れるだろうと思われた手荷物検査だが、検査員はなんと、「ちょっと失礼します」と言って先ほど買ったばかりのアロンアルファを取り出し、いろんな角度からそれを眺め始めた。
まだ箱に入ったままのものである。
それを目の前に水平に持ち、ゆっくり回す。
オイEE:AE5B1
それ、アロンアルファだって、アロンアルファEE:AEB64
しかし検査員はそばにいた上司を呼び、「これは大丈夫でしょうか」と問いかけた。
上司も上司で、同じようにしてアロンアルファを色んな角度から眺め、しばらく遠くを見てから「いいでしょう」とやっと言った。
アロンアルファ、偉大である。
そしてコンビニ袋からさらに「えーっと、これも同じですね。」と言いながらそれを取り出し、表に返してから「あっ。」と言って黙ってしまった。
それは、容器は似ているが糸ようじである。歯をほじくるヤツ。
もうそれも、舐めるように見てくれ。
数年ぶりに乗った飛行機は、恐怖のひとことであった。
もともと高いところは苦手だが、宙に浮いていると思うと恐ろしくて仕方がない。
ダンナは窓際の席に座らせてくれたのに、これではリアル絶叫マシーンだ。
揺れたりエンジンの音が変わったりするたびに冷や汗が出たが、その度に「ほらステュワーデスさんをごらん。」とか、身近な人で飛行機に乗ったことのありそうな人を思い浮かべて「だから、こんなの簡単で余裕なのよEE:AE595」と言い聞かせた。
帰りは酔って乗る、と決める。
で、酔って乗った(笑)
飛行機怖い人にはオススメである。全然怖くなかったぞ。
梅酒のビンが恥ずかしかったが。
とりあえず帰ってきた。
明日からまた日常が戻ってくるが、順応できるだろうか。
まずは、食べ過ぎた分の調整だ(笑)
痩せなくては。