もやし、ネギ、キムチ150g、豚バラスライス150g。これが今日の買い物リストであった。
晩御飯は鍋だ。もう半袖で過ごしているというのに鍋。
レシピを見たらどうしても食べたくなってしまったのである。
これ以上見送ると、本格的に暑くなってしまう。思い残しのある鍋はラストチャンスのシーズンだ。
私は安いものを見るとつい買ってしまうので、冷蔵庫は常に何かしらのストックがある。それを元にレシピを考えれば、1日の買い物などこの程度で済んでしまうのだ。
でもまた買い物に行って、安いもの買ってきちゃうんだよねEE:AE5B1だからうちの冷蔵庫はいつもパンパンなのである。
いつものスーパーに行くと、早速トラップだ。トマト、4個100円。
私の「買い」のボーダーラインは、100円だ。トマトなら1個100円、肉なら100g100円、魚なら一尾、または切り身1枚100円。もっと安ければ、断然「ストック」として買い込む。
で、トマト4個100円である。小さいけど、4個。
弁当にそのまま入れられるし、サラダにもなるし、パンにも挟める優れもの。私は迷わず手に取った。
そこでふと思いついた。
お金、あったっけ??
昨日買い物に行った時には、2千円しか入っていなかったのだ。
昨日、いくら使ったっけEE:AE5B1トマトを戻して、財布を広げる。結構恥ずかしい動きだ。分かりやすい。
うっ。札はない。
小銭を見ると、100円玉が6個。あとは細かいの少々。
トマトは我慢、今日は必要なものだけ買って帰ろう。
ところで私がいつも行っているジャパミは、本当に安い。
例えば今日の買い物だとこんな感じだ。もやし25円、キムチ188円、ネギ98円、豚肉も安いは安いのだが、安いやつは量が多い。
当然量が多いと値段もその分上がるので、今日は必要最低限の量でいく。150gで298円。割高だが、致し方ない。現状600円しかないのだ。
消費税とかその辺が良く分からんが、ギリかEE:AE5B1頑張れ、10円玉以下の小銭たち。
・・・足りなかった。
レジで小計出して、その時に明らかになった事実だ。私は今にも払う体勢で、財布を広げていた。
どうしようEE:AEB64
私は相当オッチョコチョイなので財布を丸ごと忘れたことは過去にあったが、足りないというのは、しかも600円ちょっとの額が足りないとは、さすがに初めての恥である。
頭の中のエスケープゾーンがクルクルと回り出す。
何かあったときのために入れていたお小遣いの残りは??アリマセーン、洋服買っちゃいましたーEE:AE482
もうひとつ財布入ってないか??アルカヨー、アホチャウカー。
バッグの中に忘れられた小銭は入ってなかったか??可能性は高かったが、今ここでそれを探すのは途方もなく恥ずかしい。
「・・・あの、足りないのでモヤシいいです・・・。」差額はほんの少しだ。一番安いモヤシをリストラ。
「はい。」レジ係りの人は顔色も買えず、買い物カゴからもやしを取り出し、再び小計を出す。
端数、少々。おっ、何とかなり・・・、な・・・、1円足らんEE:AEB64
肉、さらば。
とてつもなく恥ずかしかったので、思わず「あと1円だったのですが。」などと言ってしまったが、これにて恥の上塗りだ。
夜になり、昼とは逆の方向にあるスーパーへ出向く。
もやしと豚バラスライス。
・・・だけでなく、サバの干したのと半額になっていた大根サラダとノンアルコールビールを買って帰った。
おつりを一杯もらった。