別に隠すつもりなど毛頭なかったのだが。
というか、どうせバレるのである。バレなかった試しがない。
顔色だか、臭いだか、テンションだか何だか分からないが、彼には分かるのである。
だから、おととい昼真っからひとりで飲んでいた事は黙っていたのだが。
しかしなぜか気付かなかったのだ、おとといは。
なのでわざわざ「私、今日、昼から飲んでるんです。」と唐突に言うわけにもいかず、結局そのまま騙くらかすようにスルーしてしまったのであった。
それが昨日の晩に限って「今夜は飲もう。」と言い出した。
火曜日だ、普段なら飲む日ではない。
もしかして前日の一人酒がバレての嫌がらせか、とちょっとホッとしたのだが、それっきり普通に飲んだだけなのでそうではなかったようだ。
5日間、飲み続けである。
ところが今朝、起きてリビングに行くと、ダンナはまず「一人で飲んだみたいだね。」と言ったので驚いた。
何で今!?
ブログで知ったようだが、昨日は何も言わなかったのである、いつ知ったのだ?ダンナは私より先に寝たはずだ。
何だか良く分からないが、まぁこれで隠し事がなくなり、ホッとした次第だが。
昨日に引き続き、残金はまた200円ほどであった。
まぁ肉も買ってあるし、あとは野菜ひとつでも買えば済むだろうと思っていた。
今日さえしのげればいいのだ。
しかしいざ、ウチにある肉で何を作ろうかと料理本を見ていたら、どうしても「豚バラと大根のコンソメ煮」が食べたくなった。
レシピによると、足りないのは白ワインだけである。
・・・200円EE:AE4E6
もうどこかに小銭はなかっただろうか。
・・・あるEE:AEB64あれがあったじゃないか。
数ヶ月前に極貧ぶー子が「頼むから両替してEE:AE5B1」と手持ちの小銭をかき集めて持ってきた事があったのだ。確か1500円分。
チャリ餞ばかりで使いにくいので手付かずのまましまい込んだのだが、あるじゃないか、埋蔵金がEE:AEB80
しかし、ここも100円玉が2枚あっただけで、あとは全部10円玉や5円玉、それ以下である、凄い量だが。
その代わり、自分の小銭入れも一緒に出てきた。
財布が壊れて困った時に、小物入れに入れていた事があったのだ。
なぜかそれも一緒にぼろ布の中に埋蔵してあり(私はこうして金を隠すのが得意だが、忘れるのも得意である)、結果的にそこから1300円ほど出てきたのでそれを持ってスーパーに行ったのであった。
とは言え、ワインで500円、野菜も3種に増やして肉も書い足すことにしたので余裕はない。
ところが、ああ、「真鱈白子・生食用」ですって!!広告の品。
見ると、一番安いもので250円である。
うう、計算するのが面倒だからこれ以上買うものを増やしたくはないのだが。
とりあえずスーパーを一周まわって全てを揃え、計算してみたが、今度はいくら持ってきたのかを忘れてしまっていた。
ええい、250円ぐらい入るだろう、私は白子をカゴに入れた。
レジに並ぶと、今度はその横で1本138円の特売ごま油を売っている。
ほ、欲しい。
これまでにだって、ササミの特売も広告のエビもポロ一も耐えてきたのである。
そこへ最後の試練。
ピ、ピ、という電子音と共に、私の選んだ品々が隣のカゴに移されていく。と同時に、小計額も変化していく。
ピ、ピ。
残りがあと肉ともやしだけになった時、私は確信した、買える、ごま油EE:AEAA6
たまたま後ろに誰も並んでいなかったので、急いでレジを離れ、ごま油をかっさらって来た。
やった、白子もごま油も手に入れたEE:AEB64ゲームなら次のステージにGOである。
これにて晩ご飯のラインナップは完璧、ごま油の在庫も補充できた。
一体私の辞書に「我慢」という文字はあるのか不安になるが、明日は給料日だ。
ハッピーエンドである。