人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

大五郎、病院へ行く。

ガシャガシャガシャと、豪快に砂を掻く音が鳴っていた。

大五郎がトイレの砂を掘っているのである。

オスだからか他の子に比べて何もかもが豪快だが、そんなんでダイがトイレに入るとすぐに分かるのである。

しかし、もう何度目だ??

あまりにもあちこちでたて続けにガシャガシャいうのでしばらく様子を見ていたが、どうやら「出ない」ようなのである。

出ないのはどっちだ??

いずれにしろ、このままの状態が続くなら、病院に連れて行かなくてはなるまい。

ずっと見張っているとウンチEE:AE4F5はちゃんとしたので、出ないのはオシッコに決定だ。

この現象、ダイが初めてではなかった。

実は我が家の4猫のうち3匹は、すでにストルバイトによる結石体質であり、膀胱炎を何度か起こしていた。

本来なら時々採尿して結晶や結石ができてないか検査するべきなのだが、どうやらみんなちゃんとオシッコはでているようなので、療養食をあげるだけで見守っている(という名の放置)のであった。

しかし今度は、大五郎かEE:AE4E6まぁご飯が統一されて面倒はないが。

一応ネットで症状を調べてみたが、尿道が詰まっているとあっという間に死んでしまう事もあるようなので、翌日病院に連れて行ったのだ。

ところで、ダイを病院に連れて行くにあたって心配な事があった。

ダイの病院というと前回は去勢手術の時だが、ダイにとっては最悪の思い出である。

エリザベスカラーを非常に嫌がって大暴れし、爪が折れて帰ってきたのだ。先生も大変だった感じが黙っていても伝わってきた。

ダイはまだ覚えているだろうか。

ちなみにエルは覚えていた。

エルもダイの少し後に手術をしたが、帰宅後に舐めてしまい縫い合わせた糸が切れて(EE:AEB64)大変だったのである。

結局麻酔なしのままホッチキスのようなもので止めたので、エルも大暴れだ。

エルは病院を嫌がる子ではなかったのだが、あれから診察室に入ると逃げるようになってしまったのだった。

ダイも覚えているかもしれない。

ダイが暴れたら、大変な事になるぞ。

家でも普通に抱こうとしただけで、全身を使って全力で拒否する。

あの力、あの爪、あの歯。

しかしあんなのは、まだ序の口だ。

怒らせたら、もっと酷い事になるはずだ。

大丈夫だろうか・・・。

病院嫌いで暴れる猫の話は時々聞くが、洗濯ネットに入れて行く、という方法があるようだ。

どうしようか迷ったが、ネットの段階でパニックを起こすと先がない。

とりあえず、連れて行くだけ行ってみる事にした。

「すみません、あの、暴れるかもしれないのでギリギリまでキャリーに入れておきます。」

診察室に入ると、まずそう伝えた。

先生は、「あれ?この子はダメだったっけ・・・?」とカルテをめくり、「ああ・・・。」と言って苦笑した。

症状を話したら、いよいよ診察に入る。

「まずは体重を計りましょう。」と言われ、キャリーからダイを出したら・・・、

ビビりあがって固まっていた(笑)

最後までほとんど動かなかった。診察が終わってキャリーが戻って、凄い勢いでその中に入るまで。

まぁラクだったが、可哀相にEE:AE4E6

で、結果は膀胱炎だ。

ストルバイトとかどうかは採尿しないと分からないので、これは宿題だ。

その後は毎日薬を飲み、どうやらオシッコは出るようになった。

なったが、現場をおさえられないので、オシッコがとれない。

一体いつ、どこでしているんだろうか。