人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

町一番の恥さらし

暇なのだろう。この頃は何となく「風邪の引き始め」というものが分かるようになってきた。

暇、というのは、仕事をしていた時分には、そういうことはあまりなかったからだ。

引き始めようが引ききろうが、仕事は待っているのである。どうでもいい話だ。

まぁ特別備えた訳でもない、やるのは最低限の家事にとどめてゴロゴロしていただけだ。

しかしやはり大事なのは「休養」なのだろう。

今日になったら熱はすっかり下がり、回復している実感がある。

この二日、布団に入っている時間が長かったため、余計なことを考える時間ができてしまった。

多くはネガティブなことだ。

恐らく週末の飲み恥に起因しているとみた。

46にもなって、女の癖に酒飲んで醜態さらすとか、情けないことこの上ない。

恥の多くは酒がらみだ。これにより、一般の46歳女性に比べ、格段に恥度は上がっているはずだ。

布団の中で、「思い出してしまいそうな醜態」を思い出さないように、私は戦っていた。

方向を変える。

するとイモヅル式に、過去の恥の数々を思い出してしまう。

無知であり、傲慢であり、自己中心的であったがため、これもまたたくさんの思い出したくない恥が積み重なっている。

もう「あああーっ!!」と叫びだしたいほど恥ずかしいレベルだ。いたたまれん。

歳を重ね、その質を変えつつも、私は恥を積み重ねていることを知った。

気が狂いそうになり、ネットで「思い出したくないこと」について調べてみたのだ。

果たして普通の人は、そういう過去があるものなのか。

また、このような過去を清算する方法はあるのか。

おおEE:AEAAB

同じ叫びがたくさん聞こえてきたEE:AE473

数や度合いは違えども、誰しも忘れたい過去があるようである。これは大きな救いだ。

世界で一番とは言わなくとも、少なくともこの町で一番ぐらいの恥さらしだという思いであった。

あの「思い出したくない」感じ、他人のそのリアルな吐露が、私を救う。落ち着け、生きてりゃ恥ぐらいかく。

そしてその清算法のひとつとして、面白いものがあった。

記憶というものは、思い出せば出すほどにシナプスが強固になり、余計に思い出しやすくなってしまうとのこと。

かといって、思い出したくないのに思い出してしまうから苦痛なのである。

ならば思い出してしまう時。

とにかく記憶に「リアリティ」を持たせてしまうと、思い出すときの苦痛は増してしまう。

なのでまずその記憶の映像から色を抜く→モノクロにしてしまう。

その上でバカバカしい曲をBGMにし、そのシーンを縮めてポイッと捨ててしまえ、とのことだ。

難しそうだが、なんだか効果がありそうな気がする。

私は先週末飲んだくれてるシーンをモノクロにし、ストレイキャッツの「Rock This Town」のBGMをつけ、ポイッと捨ててみた。

うーん。

即効性はないな(笑)

遅効性はあるのか??信頼性もいまひとつ。

過去は消せないのである。恥や失敗は自分で負うしかない。

こうなると一番頼りになるのは「時間薬」か。

週末の度に繰り返しているのだ、楽になる日は来るのだろうか。