PARTⅠからⅢまで、全て3時間級の映画である。
時間が取れないのがネックになっていたので、平日3回に分けてやっと観たのだ。
監督:フランシス・フォード・コッポラ
キャスト:アル・パチーノ、ダイアン・キートン
非合法の「仕事」から足を洗い、ファミリーをクリーンな方向に転換させたマイケル。
多額の寄付が功を奏し、バチカンから叙勲されるまでになった。
やがてバチカンのギルディ大司教から、彼が牛耳る世界一といわれる大企業の経営権と引き換えに、6億ドルを融通してくれないかという相談を持ちかけられる。
バチカン内の腐敗。
彼らは聖職というヴェールをまとった、金の亡者の集まりであった。
しかしマイケルはその話に乗る。
これはビジネスだ。バチカン内のことは関係ない。コルレオーネファミリーをより大きくする絶好のチャンスである。
ところがギリギリのところで、話は進まなくなるのだ。
6億ドルもの金を流してしまったマイケルは、バチカンの黒幕を追う。
一方ニューヨークでは、亡きマイケルの長兄・ソニーの息子ヴィンセントが、地元のマフィアとトラブルを起こしていた。
ヴィンセントはマイケルを守る、とひたすら忠誠をアピールするが、父ソニーに似て気が短く、たびたび暴走する。
そんなヴィンセントを側に置くが、やがて彼は、マイケルの一人娘メアリーと恋に落ちる。
この世界では、「愛するもの」がまず狙われるのだ。娘の身を案じ、マイケルはヴィンセントに娘から手を引くように命令するが・・・。
いやー、もうあっちもこっちもどうなっちゃうのかと、最後までドキドキであった。
毎度そうだが、あいつも怪しい、こいつも怪しい(笑)
今回PARTⅢでのマイケルは、シリーズでも一番辛い境遇に置かれている。
地位だけは輝かしいが、妻には去られ、息子も離れていき、ビジネスでは裏切られ、過去の悪事の罪悪感に苛まされる。
しかしマイケルはただ家族を守りたかっただけ、これは彼なりのその方法だったのである。
肝心な家族にはそれは伝わらず、彼は悲惨な晩年を送ることになる。
切ない。
Ⅰではマイケルがドンになるまでの波乱、Ⅱではマイケルの活躍とやがて訪れる不幸の予感、そして空回りの連続の中、精一杯足掻く切ないⅢ。
シリーズの中ではあまり評判の良くない作品だったようだが、個人的にはこのPARTⅢが一番良かった。
幹部会議中の銃撃戦が壮絶!
さすがマフィア、容赦ないっす(笑)
ぽ子のオススメ度 ★★★★★
ダンナのオススメ度 ★★★☆☆
出演者が歳とっていてビックリ。銃撃戦は迫力あって良かった。
それにしても、あんな波乱万丈な人生を送る羽目になるとは・・・
見終わった時は何とも虚しくて悲しい気持ちになった。