ヒョ~~ッ、眠いねぇEE:AE5B1
眠気覚ましは食べるに限るが、ほんっとうに何もありゃしない。
弁当用に残しておいたあんかけの「あん」だけを食べたが、あれだけじゃ調味料である。
娘ぶー子のプチダノンを勝手に食べる。「プチ」。なぜプチ。本当に試食サイズである。高級品め。
少量のプチダノンを大口で食べたら、口の端が切れる。腹減ったし、切ない。
昼はインスタントラーメンだ。このところ、まともな朝昼飯を食べていない。
そもそも自分の分を作るという習慣がない。何かが残らないと、インスタントになってしまうのである。
そんな中でも、今日はちょっとスペシャルなインスタントであった。収納棚をまさぐったら、忘れかけていた「タンタン麺の素」が出てきたのである。
これは、ラーメン屋でもらったものであった。
市販のインスタントラーメンにこれを足すと、そのお店で出しているタンタン麺らしくなるというアイテムであった。
どうももったいながってケチると忘れるものである。こうして思わず発掘されて、ちょっとしたサプライズにはなったが。
塩ラーメンを使えと書いてあったので、ポロ一の塩を買ってあったのだ。
まずお湯を沸かし、麺を茹でる。
ポロ一のスープは使わず、代わりにこの「タンタン麺の素」を入れる。
比較的大きな袋に入った液体スープであった。
これを軽く沸騰させ、器に入れたら付属のラー油をかけて食べる、となっている。
おかしい、と思わなくもなかったが、おかしいとは思いたくないのでそのまま丼をテーブルに運んでいく。
イタダキマス。
揚州商人のタンタン麺である。
文字だと美味しそうなのに、なぜ、ここまできてこんなにそそられないのか??
おかしいからである。
いいや、おかしくなどないッ。食べますッ!!
・・・・・・・・。
ますますおか・・・。
いや、食べれなくはない。というか、冷静になろう。何がいけない?
タンタン麺って、酸っぱかったっけ??
こういうものなのか?かなりハッキリとした酸味である。
この「タンタン麺の素」をもらった時の事を思い出してみる。
思い出せないが、最近ではないことは確かだ。
不安になって、「タンタン麺の素」の原材料名を見てみる。おっ。
酢も入ってるぞ。こりゃきっと酢の味だ。これでいいのである。
再び席に着き、食べてみる。
・・・どうも解せない味である。こういうものなのか。
酸っぱいなら酸っぱいでいいが、それで収まりのつく問題ではないように感じる。
この違和感はなんだ?逃げずに考えてみる。
においだ。
いや、別に臭い訳ではない。いっそ臭ければ、判断がつく。
これは何だ?果たして正しい表現かどうか分からないが、嫌にアルコール臭いというか・・・。
作っている時に感じた違和感はこれだ。食物の匂いらしからぬ、科学的な違和感。
食べたいがために目をつぶってしまったが、おかしいと認識すれば、明らかにおかしい匂いである。
しかしこういうものだと言われてしまえば、そんな気がしないでもない。
味も匂いも明らかにおかしいが、食べられなくはないのである。
こういうものなのか。
こういうものだと思うことにしよう。
しばらく食べていたが、おかしいと思うとやはり明らかにおかしな味だ。
全く美味しくないのである。
これまでキワドイものは何度も食べてきたが、「食べられるが美味しくない」という事態は初めてであった。ジャッジに迷う。
しょうがない、答え合わせだ。
私は賞味期限というものを、まったくアテにしていない。
食べられりゃ食べられる、それは自分の鼻と舌で決める。
むしろ期限なんて、紛らわしいだけである。
しかしこうなっては、何か判断の資料が欲しい。さすがに初めてのケースで、お手上げだ。
2011年5月。・・・となっていた。
ウッ、やっぱりアウトかEE:AE5B1
負けたような気持ちで、残りのラーメンを捨てる。
たまたまあった「トムヤムクンラーメン」を食べたが、こちらは酸っぱ辛かった。
でも美味しかった。
ボーダーはここである。