コミックで読んでいたから興味があったのだが、決定打は書き下ろしの0巻がもらえるということである。
クラピカの過去が描かれていると聞いたのだが。
うわ~~、こっ恥ずかしいな、いいトシこいてこれは。
しかし常々思っていたのだが、このマンガは確かジャンプに掲載されていて、読者の年齢層は比較的低い。
ところがこのハンター×ハンターは話が非常に複雑であり、果たして子供たちは理解しているのだろうかと。
正直、私でも何度か読まないとわからないことがある。
ストーリーの多くはその中に独特のルールがあり、その枠の中で登場人物たちが知的な戦いを繰り広げるものだ。
まぁ必殺技の名前を叫びながらあり得ない動きをするなど、子供向けな部分はある。
主人公は12歳の少年だ。
しかし、駆け引きやルールという縛りの中での戦いは複雑なものが多く、大人でも楽しめるのではないかと思う。
とは言っても。
この劇場版のターゲットは、子供であった・・・EE:AE4E6
レオリオの知らせを聞いて飛んでいった、ゴンとキルア。
そこには目を奪われたクラピカがいた。
クラピカの死んだはずの親友が現れ、目を奪っていったのだと言う。
ゴンとキルアは目を奪い返しにいくが、そんな手助けをしてくれたのは、旅先で出会った人形使いの少年であった。
キルアは彼を信じるな、と言うが・・・。
大人が楽しめる部分は非常に簡素化されており、見どころのひとつである戦いのシーンはただのケンカだ。
勝てるはずのない相手に、「僕たちで力を合わせれば勝てる!」で勝ってしまうのである。
少年同士の友情に心動かされるほど子供ではないし、人形使いの正体もある程度予想ができてしまった。
残念ながら、大人が見て楽しめるものではないだろう。
しかしコミックを読んでいれば、懐かしい人が出てきたりして思わずニンマリ、ということはある。
そもそもクラピカがご無沙汰であったが。
ちなみに0巻は、映画の内容の一部がそのまま入っていたのだ。
これはむしろ、映画館に来れなかった人のためのものだろう。
ぽ子のオススメ度・小中学生には ★★★★☆
大人には ★★☆☆☆