人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)

コミックで読んでいたから興味があったのだが、決定打は書き下ろしの0巻がもらえるということである。

クラピカの過去が描かれていると聞いたのだが。

  

うわ~~、こっ恥ずかしいな、いいトシこいてこれは。

しかし常々思っていたのだが、このマンガは確かジャンプに掲載されていて、読者の年齢層は比較的低い。

ところがこのハンター×ハンターは話が非常に複雑であり、果たして子供たちは理解しているのだろうかと。

正直、私でも何度か読まないとわからないことがある。

ストーリーの多くはその中に独特のルールがあり、その枠の中で登場人物たちが知的な戦いを繰り広げるものだ。

まぁ必殺技の名前を叫びながらあり得ない動きをするなど、子供向けな部分はある。

主人公は12歳の少年だ。

しかし、駆け引きやルールという縛りの中での戦いは複雑なものが多く、大人でも楽しめるのではないかと思う。

とは言っても。

この劇場版のターゲットは、子供であった・・・EE:AE4E6

レオリオの知らせを聞いて飛んでいった、ゴンとキルア。

そこには目を奪われたクラピカがいた。

クラピカの死んだはずの親友が現れ、目を奪っていったのだと言う。

ゴンとキルアは目を奪い返しにいくが、そんな手助けをしてくれたのは、旅先で出会った人形使いの少年であった。

キルアは彼を信じるな、と言うが・・・。

大人が楽しめる部分は非常に簡素化されており、見どころのひとつである戦いのシーンはただのケンカだ。

勝てるはずのない相手に、「僕たちで力を合わせれば勝てる!」で勝ってしまうのである。

少年同士の友情に心動かされるほど子供ではないし、人形使いの正体もある程度予想ができてしまった。

残念ながら、大人が見て楽しめるものではないだろう。

しかしコミックを読んでいれば、懐かしい人が出てきたりして思わずニンマリ、ということはある。

そもそもクラピカがご無沙汰であったが。

ちなみに0巻は、映画の内容の一部がそのまま入っていたのだ。

これはむしろ、映画館に来れなかった人のためのものだろう。

ぽ子のオススメ度・小中学生には ★★★★☆

大人には ★★☆☆☆