暑くなってからは、湯船のお湯は抜いてもっぱらシャワーである。
汗をかいたらジャジャッと流すだけで、結構スッキリするのだ。
そしてたった今、スッキリしてきたところである。
風呂場に入って体を洗おうと思ったら、石鹸がなくなっていた。
我が家では私とダンナが石鹸を、娘ぶー子がボディシャンプーを使っている。
厳密に言うと、私が間違えてボディシャンプーを入れるところに詰め替え用のリンスを入れてしまったために、現在は全員石鹸使用中である。
だからと言って、なくなるのは早過ぎである。1週間もあっただろうか。
そもそもは、全員揃って安物のボディシャンプーを使っていた。
良く泡立つし、安いからどう悪いのかなど分からないぐらいだ。アレで満足していたのだ。
ところがある日突然、LUSHに目覚めた。
きっかけは忘れてしまったが、恐らくあちこちにLUSHのお店ができて、気まぐれに買ったところからじゃないかと思う。
手作り石鹸である。しかも安くはない。
「手作り」にも「安くはない」にも魅力はなかったのだが、その気まぐれの1個が奇跡を起こしたのだ。
すごく香りがいいのである。
種類は色々あるが、どれもとても香りが高い。
思うに「香り」というものは、人を癒したり惑わしたりする力があるのではなかろうか。
ダンナなど香水や化粧の匂い(デパート1階の匂いだ)が嫌いで、トイレの芳香剤ですら種類が限定されている我が家だが、それでもLUSHにやられた。
それほど魅惑的な香りなのである。
極力、植物由来のオーガニックな材料(野菜や果物など)を使っているなど、品質としても高いものがあるのかもしれないが、実はその辺は特に実感していない(笑)
分かる人には分かるのかもしれないが、私は分からない人であり、LUSHは香水である。
ダンナが先に風呂に入ったりすると、その香りに思わず振り向くほどである。
だいたいネットで4、5個まとめ買いしているが、新しい包装を解く時、これはどんな香りなのだろうかとちょっぴりワクワクする。
そのときめきは、何日ソープディッシュに載っていても、色褪せることはない。
さぁ、今夜も癒しの時間よ。
そのスカイブルーの、或いはディープピンクの、時には殻に覆われた四角い塊を手に取ると・・・、
ブニャブニャでんねんEE:AE4E6
香りも値段も高いが、すぐにフヨフヨのブニャブニャになり、あっという間に溶けてなくなってしまうのである。
3日も使えばもう、取り扱い注意だ。ブニュッと潰れて手から飛び出すことが多くなる。
飛び出した石鹸は床に叩きつけられるが、その部分は簡単にへこんで形を変える。
それをつかもうとすると、またブニュリとよじって逃げるので、どんどん変形する。
力を入れすぎてもダメ、力が弱すぎてもダメ、これを拾うには結構技術がいるのである。
変形した部分はとても柔らかくなっているので、ボディスポンジが面白いように削り取ってしまう。
こんな感じなので消費が非常に早いのである、LUSH。
そこまで計算されたヤワさかは分からないが、それでも買い続けているのだから、虜と言っていいだろう。
それほどに「香り」は人を魅了するのだ。
異性を誘うという香水を試してみたいものである。