人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

LUSH!!

暑くなってからは、湯船のお湯は抜いてもっぱらシャワーである。

汗をかいたらジャジャッと流すだけで、結構スッキリするのだ。

そしてたった今、スッキリしてきたところである。

風呂場に入って体を洗おうと思ったら、石鹸がなくなっていた。

我が家では私とダンナが石鹸を、娘ぶー子がボディシャンプーを使っている。

厳密に言うと、私が間違えてボディシャンプーを入れるところに詰め替え用のリンスを入れてしまったために、現在は全員石鹸使用中である。

だからと言って、なくなるのは早過ぎである。1週間もあっただろうか。

そもそもは、全員揃って安物のボディシャンプーを使っていた。

良く泡立つし、安いからどう悪いのかなど分からないぐらいだ。アレで満足していたのだ。

ところがある日突然、LUSHに目覚めた。

きっかけは忘れてしまったが、恐らくあちこちにLUSHのお店ができて、気まぐれに買ったところからじゃないかと思う。

手作り石鹸である。しかも安くはない。

「手作り」にも「安くはない」にも魅力はなかったのだが、その気まぐれの1個が奇跡を起こしたのだ。

すごく香りがいいのである。

種類は色々あるが、どれもとても香りが高い。

思うに「香り」というものは、人を癒したり惑わしたりする力があるのではなかろうか。

ダンナなど香水や化粧の匂い(デパート1階の匂いだ)が嫌いで、トイレの芳香剤ですら種類が限定されている我が家だが、それでもLUSHにやられた。

それほど魅惑的な香りなのである。

極力、植物由来のオーガニックな材料(野菜や果物など)を使っているなど、品質としても高いものがあるのかもしれないが、実はその辺は特に実感していない(笑)

分かる人には分かるのかもしれないが、私は分からない人であり、LUSHは香水である。

ダンナが先に風呂に入ったりすると、その香りに思わず振り向くほどである。

だいたいネットで4、5個まとめ買いしているが、新しい包装を解く時、これはどんな香りなのだろうかとちょっぴりワクワクする。

そのときめきは、何日ソープディッシュに載っていても、色褪せることはない。

さぁ、今夜も癒しの時間よ。

そのスカイブルーの、或いはディープピンクの、時には殻に覆われた四角い塊を手に取ると・・・、

ブニャブニャでんねんEE:AE4E6

香りも値段も高いが、すぐにフヨフヨのブニャブニャになり、あっという間に溶けてなくなってしまうのである。

3日も使えばもう、取り扱い注意だ。ブニュッと潰れて手から飛び出すことが多くなる。

飛び出した石鹸は床に叩きつけられるが、その部分は簡単にへこんで形を変える。

それをつかもうとすると、またブニュリとよじって逃げるので、どんどん変形する。

力を入れすぎてもダメ、力が弱すぎてもダメ、これを拾うには結構技術がいるのである。

変形した部分はとても柔らかくなっているので、ボディスポンジが面白いように削り取ってしまう。

こんな感じなので消費が非常に早いのである、LUSH。

そこまで計算されたヤワさかは分からないが、それでも買い続けているのだから、虜と言っていいだろう。

それほどに「香り」は人を魅了するのだ。

異性を誘うという香水を試してみたいものである。